森 達也さんのお話

2006年5月18日 (木)

人間が好き

森達也さんのお話の続き(最終回)

友人「森さんのお話を聞いていて一貫しているなぁって思ったことは、『私たちが望んだ結果である』ということです」

(私の感想)
今までに起きてきたこと、今起きていること、これから起きていること、すべて私たちが望んだ結果起きている。どんな出来事も、事件も、事故も、事象も。オウムのことや戦争のことだって。
「そんなこと、私は望んでない!!」
「そんなことを望むわけないだろう!!」
なんて思う人もいることでしょう。当然の反応だと思います。
でも、「見て見ぬふり」「人のせいにする」「誰かがやるだろう」「私には関係ない」「どうでもいいや」ってことの積み重ねが今起きているすべての物事。
「望む」というと語弊があるかもしれない。でも、私たちが「それで良し」としてきた結果が今。

そんな今を作り出してきた私たち。
しょうがないなぁ、ろくでもないなぁって悲観してしまうけれど…
    
    
友人「お話している森さんの根っこの部分には『人間が好き』って想いがあるように感じました」
   
(私の感想)
「人間が好き」
友人がそう言った瞬間、スッとした気持ちになりました。森さんの本を読んでいて暗い気持ちにならないのは、そういう森さんの想いが根っこにあるからなんだ!! 本の題名にもなっているけれど、「世界はもっと豊だし、人はもっと優しい」という想いが。

「人間が好きです」なんて言ってしまうと嘘っぽいけれど、
言わなくても、話の中から、その人自身から「人間を好き」という想いが満ち溢れて、伝わってくる。そんな人がいるんだ!! そんな話が出来るんだ!!

あぁ、お話を聞きに行けばよかった(TT)
   
    
(おまけ)
森さんの講演を聞きに行った友人に お話の内容を聞いて4回に分けて書いてきました。森さんの話を直接聞いてもないのに 申し訳なく思いながら書いてました。
話の内容を語ってくれた友人が とても嬉しそうに話してくれたので、「あぁ、良い場だったんだなぁ」ということを強く感じました。
しかも、実際に話を聞いていない私がこれだけ書いてしまうほど、話を聞かせてくれた。つまり、それだけ「私はこう聞きました」ということがシッカリあるということ。この人(友人)は、“聞く”ということが出来る人なんだなぁって、うらやましく思いました。
私はそういうことが苦手なんです。お話を聞きに行って、友人や親から「どんな話だった?」って聞かれても答えられないのです。「う~んと う~んと…」「え~っと…楽しかったよ」(そんなことを聞いてるんじゃない 怒)
感動したり、心に残っていることはあっても、うまく表現できないのです。つまりは本当に聞いてはいないということなのでしょう。

聞いた話だけではなくて、自分が話した内容もです。
5月15日によそのお寺の永代経法要の法話を頼まれて お話をしてきました。で、その晩に坊守(母)から「今日はどんなお話をしてきたの?」と聞かれて、説明できませんでした。もう一度話せと言われれば話せますけど、要約することが苦手なのです。
森さんのように根幹を成すものが無いからなんでしょうね。

あぁ、聞き上手になりたい(TT)

2006年5月17日 (水)

ひつじとやぎ

森達也さんのお話の続き

友人「森さんがモンゴルに行ったときにね…」

モンゴルで いくつもの羊の群れを見かけたんだけど、必ずヤギが群れの中にいたそうです。
なぜでしょう?
羊って、その場から動こうとしないんだそうです。
自分たちが今いる場所の草を食べ尽くしてしまったとします。そしたら、次の餌場に移動しそうなものですが、動かないんですって。じっとそのまま。移動するという発想がないそうです。それだと終には飢えてしまいます。困った困った。
そこでヤギの登場です。ヤギは良い意味でも悪い意味でも協調性が無い。だから、勝手に動き回る。
でも、そのヤギのおかげで 羊たちもヤギと一緒に移動するんだそうです。で、新しい餌場にたどり着き、飢えることがないそうです。
   
このお話はいろいろな捉え方が出来ると思います。
羊を私自身に置き換えることもできます。羊を日本人に譬えることもできます。
自分からは動かないけれど、いいなぁと感じる指導者が現れたら、ヒョイヒョイ付いていってしまう。
組織の中における、反体制の人間の必要性に譬えることもできます。
いいなりになる従順な人間だけ揃えても、組織は機能しないし、やがては潰れてしまいます。

森さんは、特に何かに譬えたわけではないけれど、
視点を変えることの重要性を説かれたそうです。
人・物事にはいろいろな側面がある。正面から見えるものがすべてではない。
それなのに私たちは 自分が見た一面だけで物事を判断・決め付けをしてしまう。
視点を変えることによって今まで見えなかったものが見えるようになる。そうすると、人は優しくなれる。他人に対しても。自分に対しても。
    
    
私にとってのヤギさんは、外部にいるのではない。自分自身の中にいる。
動こうとしないのも私。新たな一歩を踏み出させるのも私。

2006年5月15日 (月)

今の日本は?

昨日の続き。森達也さんのお話より。

友人「こういう言葉を紹介されていました」

政策を決めるのはその国の指導者です。
そして国民はつねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。
国民にむかって、われわれは攻撃されかかっているのだと煽り、
平和主義者に対しては、愛国心が欠けていると非難すればよいのです。
このやりかたはどんな国でも有効です。

        ヘルマン・ゲーリング(ドイツの政治家・軍人)
   
   
ここからは私の感想
う~ん、なるほどなぁ。言い当ててるなぁと思いました。
ただ、このことばは、
“指導者”的立場の人が言うのか、
“国民”的立場の人が言うのかで 内容や重みがまったく変わってしまうと思う。


“指導者”的立場の人が言ったのなら、
国民を弄んでいる。自分の思い通りにしようとしている。
“国民”的立場の人も、どうにかしようという気持ちがない。

“国民”的立場の人が言ったのなら、
いろいろな道筋が見えてくる。
“指導者”的立場の人の私利私欲のままにはさせない。

で、発言主は“指導者”的立場にあった人。
戦争って敵国を攻めて起こるのかと思ったけど、自国民の危機感を煽れば戦争は起こせるんだ!! 簡単に。

今の日本は?

2006年5月14日 (日)

ぬくもり?

森達也さんの講演会を聞きに行く予定でいたのですが、用事が出来てしまい、残念ながら行けませんでした。で、講演を聞きに行った友人から、話の内容を聞きました。

印象に残ったお話を

歩いていて、前の人の踵(かかと)にぶつけてしまうことってありますよね。
あるいは、満員電車の中で、人の足を踏んでしまうことも。
そんな時、日本人は どうしますかね。わざとじゃないということで、謝れば済みますよね。「すみません」「気をつけてね」って。足を踏まれた、肩が触れたで喧嘩になることもありますが…。
モンゴルでは、足をぶつけてしまった場合、先ず握手をするそうです。そこで一拍おくことによって、冷静になれるのでしょうね。

その話を聞いて、「へぇ~」って感心してしまいました。
もう少し詳しく調べてみようと思ってネットをカチャカチャしてたら、すでに「トリビアの泉」で取り上げられていました。もしかしたら「それテレビで見た」って思った方もいるかもしれませんね。


私「それって、法律とか条例のようなもので決められたことなの?」
友「いや、習慣らしいよ」
私「よく習慣として定着したねぇ」

なぜ足をぶつけたときに握手をすることが習慣として根付いたのか(ここから先はトリビアでも取り上げられてない話ですよ)。
モンゴルの人々は、遊牧民です。自然の中で生きているわけです。そのため、ナイフを常備することとなります。野草を切ったり、野生の動物に襲われた時のために。
それが、急激な都市化が進み、人が密集したところで生活するようになります。しかもナイフは持ち続けているわけです。そうすると、足を踏まれてカッとして つい…なんてことも起こるわけです。まさに生き死にの問題です。
そこで、どのようにして握手をするということが提案され広まっていったのかはわかりませんが、生きるための知恵として、先ずは握手をするということが習慣として根付いていったそうです。
守らなければ死につながりかねないことですから、みんな必死だったのでしょう。
日本は、公共の約束事を破ったところで たいした罰も受けないし、死に結びつくようなこともほとんどないので(最近はそうとも言えないか)、ぶつかった際にとりあえず握手なんてことが定着することはなさそうですね。
   
   
私「日本でそういう決まりごとが出来たら、キャッチセールスやナンパに利用されそうだよね」

なんてことを笑いながら友人と話していたら、
トリビアの補足で「最近はナンパに利用する者もいる」って書いてありました。
考えることは一緒ですね。
    
(追記)    
握手すれば体温を感じるし、体温を感じれば 怒ることもカッとなってしまうこともない。
いい習慣だなぁって思いました。
でも、外国では挨拶で抱き合う ハグする国もありますよね。あれは、武器を持っていませんよってことを示すためだと聞いたことがあります。
抱き合う、握手する
 …あたたかい行為のようだけど、信用していないってことの裏返しなんだなぁ。
今日のタイトルを「ぬくもり」とか「あたたかさ」って付けようと思ってたけど、悩んでしまいました。

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