獅子口
お暑うございます
台風のせいでもあるのでしょうか。蒸しますね
お元気でいらっしゃいますか。
暑い中、東京の7月盆も終わりました。今年は、お盆の直後が3連休だったため、お盆が1週間ほどあったような気がします。
お盆中、お参りにみえた門徒さんから質問をいただきました。
「副住職、屋根のてっぺんにある鬼瓦の、3本の角(つの)はなんですか? どういう意味があるんですか? お寺さんの鬼瓦って、必ず角が3本あるんで、気になってたんですよ」
鬼瓦に角3本…気に留めたこともなかったので、名称も理由も知りませんでした。
質問をいただいたときにお答えできなかったので、調べてみました。
鬼瓦の上にある3本の角…あれは角ではなく、「経の巻(きょうのまき)」というのだそうです。お経の巻物ですね。それが3本乗っかっているのです。「経の巻」は、3本が基本形のようです。まれに5本があるそうです。
写真は、西蓮寺本堂の「鬼瓦」ですが、「鬼瓦」は総称で、厳密には「獅子口(ししぐち)」というのだそうです。
角は、必ずしも3本というわけではなく、1本の場合もあります。その場合、「鳥休み(とりやすみ)」というのだそうです。3本よりは、1本の方が鳥も休みやすそうです。
ちなみに、ご本山 御影堂の「獅子口」は、重さ3トンあります。
「日本家屋の屋根には、どうしてあんなに重たいものを乗っけるんだろう?」と思ったことはありませんか?
でも、あの重さが必要なのだそうです。重さがあってこそ、屋根が、建物がしっかりとするのだそうです。
重たさが必要・大事…人生も同じです。
「鬼瓦」は、魔除けのためとか、防火の願いを込めたものと言われています。
歴史的には、飛鳥時代からあったと言われています。時代を経て、装飾や願いが加わり、鬼瓦はいろいろな形へ変遷してゆきます。
西蓮寺本堂の獅子口のような形は、江戸時代頃からみられるようになったと言われています。
以上、いろいろなサイトにお邪魔してまとめさせていただきました。専門の方から言わせると、間違いがあるかもしれません。
また、「なぜ3本か?」「どういう意味があるのですか?」というご質問に、正確には答えていませんが、どうぞご了承ください。
お盆中のあまりの暑さ(熱さ)に、ニャアもグッタリしています。日陰を探して移動していました(写真右下)。