掲示板のことばアーカイブズ

2023年12月31日 (日)

掲示板のことばアーカイブズ(47)

2023年(令和5年) 

1月〔№551/寺報「ことば こころのはな~西蓮寺掲示板のことば~」№293

 卯毛羊毛(うもうようもう)のさきにいるちりばかりもつくるつみの、
 宿業(しゅくごう)にあらずということなしとしるべし
                      親鸞聖人

2月〔№552/寺報№294〕

 有情(うじょう)の邪見(じゃけん)熾盛(しじょう)にて
 叢林棘刺(そうりんこくし)のごとくなり
              親鸞聖人「正像末和讃」

3月〔№553/寺報№295〕 

 人生は長さだけではない
 幅もあれば 深さもある
          金子大榮

4月〔№554/寺報№296〕

 明日ありと 思う心のあだ桜 夜半(よわ)に嵐の 吹かぬものかは
                            親鸞聖人

5月〔№555/寺報№297〕

 亡き人を案ずる私が
 亡き人から案ぜられている

6月〔№556/寺報№298〕

 人間
  ひととむまるるをいふ
  (人と生まるるをいう)
          親鸞聖人

7月〔№557/寺報№299〕

 新しいものも古いものも、一緒なんだよ。
 ずーっと一本でつながっているから
      柚木 沙弥郎(ゆのき・さみろう)

8月〔№558/寺報№300〕

 無明長夜(むみょうじょうや)の燈炬(とうこ)なり
 智眼(ちげん)くらしとかなしむな
             親鸞聖人「正像末和讃」

9月〔№559/寺報№301〕

 もし、親、祖先の合わせた手がなかったならば、 
  どうして私の手が合わされましょうか。
          正親 含英(おおぎ・がんえい)

10月〔№560/寺報№302〕

 人間の要請に応える宗教と
 人間そのものを明らかにする宗教との峻別が明瞭にならないと
 宗教が曖昧になる
                  廣瀬 杲(ひろせ・たかし)

11月〔№561/寺報№303〕

 報恩
  一生を尽くしても返せないほど
  大きな恩をいただいていることを報(し)る

12月〔№562/寺報№304〕

 人間は、
 自分の思い通りにならないといって悩み
 自分の思い通りにしようとして苦しむ

2022年12月31日 (土)

掲示板のことばアーカイブズ(46)

2022年(令和4年) 

1月〔№539/寺報「ことば こころのはな~西蓮寺掲示板のことば~」№281

 喜
  他者(ひと)の喜びを、
  自分のこととして喜ぶこと

2月〔№540/寺報№282〕

 我執が募ると、
  一人では淋しい
  大勢いるとうるさい
 お念仏申すと、
  一人でいると静かでよい
  大勢いると賑やかでよい
          曽我量深

3月〔№541/寺報№283〕

 その人を失った悲しみの深さは
 生前にその人から
 わが身が受けていた
 贈り物の大きさであった
          宮城 顗

4月〔№542/寺報№284〕

 たとえ朝咲いて
 夜散る花であっても
 その中には無限のいのちがある
           金子大榮

5月〔№543/寺報№285〕

 どうして、
 「さんずい」に「争う」と書いて
 「浄」なんだろう?

6月〔№544/寺報№286〕

 くだり坂には
 またくだり坂の風光がある
           榎本栄一

7月〔№545/寺報№287〕

 めぐりあいのふしぎに
 てをあわせよう
           坂村真民

8月〔№546/寺報№288〕

 人と人との二者関係に、
 ほとけさまが入る三者関係になることによって
 初めて
 人と人との関係が見えてくる。
           安冨信哉

9月〔№547/寺報№289〕

 何故かみんなが
 明日が来ると
 信じてること自体が希望なんだ
   Free Free Free feat.幾田りら
   東京スカパラダイスオーケストラ

10月〔№548/寺報№290〕

 人生における苦しみは
 すべて如来の激励(はげまし)である
              曽我量深

11月〔№549/寺報№291〕

 日月草木大地に無条件で
  支えられてある私に気づけば、
 歩む道は
  三百六十五日 二十四時間
  報恩の日々であります。
           松井憲一

12月〔№550/寺報№292〕

 善悪のふたつ
 総じてもって存知せざるなり
           親鸞聖人

2022年1月11日 (火)

掲示板のことばアーカイブズ(45)

2021年(令和3年)

1月〔№527/寺報「ことば こころのはな~西蓮寺掲示板のことば~」№269

 名号不思議の海水は
  逆謗の死骸もとどまらず
  衆悪の万川帰しぬれば
  功徳のうしおに一味なり
    親鸞聖人「曇鸞和讃」

2月〔№528/寺報№270

 良き日 悪しき日 言う勿れ。
 今日一日の有り難さ。
    金子大榮

3月〔№529/寺報№271

 足を踏まれた痛みは、踏まれた者にしかわからない。
 その私が、他者の足を踏んでいる。

4月〔№530/寺報№272

 今、同じものを見ていてもひとり一人想いは違う
 ひとり一人の出発点となる光景が違うから

5月〔№531/寺報№273

 陽の光がすべてに恵みを与えるように
 仏の慈しみもすべてを遍く照らしている

6月〔№532/寺報№274

 他を批判する刃が自己を斬らないような批判は、批判の名に値しない。
 真の批判は、批判されるものを、批判するものが我とする。
   和田 稠

7月〔№533/寺報№275

 自然に対して僕はマイノリティーなんだと
 感じさせられる日々です。
    小林賢太郎

8月〔№534/寺報№276

 仏の智慧とは自己を知ることである
    曽我量深

9月〔№535/寺報№277

 今もどこかで大雨が降っている
 今もどこかで大地が揺れている

10月〔№536/寺報№278

 煩悩にまなこさえられて
  摂取の光明みざれども
  大悲ものうきことなくて
  つねにわが身をてらすなり
    親鸞聖人「源信和讃」

11月〔№537/寺報№279

 これからどう生きるべきかを問う前に、
 これまでどう生きてきたのかに目を向けたい。

12月〔№538/寺報№280

 砂浜は歩きにくいけれども
 うしろをふりかえれば、
 自分の足あとが一つ一つ残っている。
 そんな人生を母さんはえらびました。
    遠藤周作『影に対して』

2021年1月 4日 (月)

掲示板のことばアーカイブズ(44)

西蓮寺の掲示板伝道は、住職(父)が1977年3月から始めました。
掲示板の字は、今も住職が書いています。
1998年9月から、掲示板のことばについて書いている西蓮寺寺報「ことば こころのはな」の発行が始まりました。
掲示板は45年目、寺報は23年目に入ります。
今日の投稿は、昨年2020年 1年分のことばです。
カテゴリー「掲示板のことばアーカイブズ」にまとめてあります。

 🐭 🐭 🐭

2020年(令和2年)

1月〔№515/寺報「ことば こころのはな~西蓮寺掲示板のことば~」№257

南無阿弥陀仏
人と生まれたことの意味をたずねていこう

2月〔№516/寺報№258〕

吉凶は 人によりて 日によらず
   吉田兼好

3月〔№517/寺報№259〕

日々を過(す)ごす
日々を過(あやま)つ

4月〔№518/寺報№260〕

人の世にいのちのぬくもりあれ、
人間にいのちの輝きあれ
   藤元正樹

5月〔№519/寺報№261〕

生死(しょうじ)の苦海ほとりなし
 ひさしくしずめるわれらをば
 弥陀(みだ)弘誓(ぐぜい)のふねのみぞ
 のせてかならずわたしける
      親鸞聖人

6月〔№520/寺報№262〕

温故知新
 今を忘れないから、故(ふる)きを温(たず)ねられる。

7月〔№521/寺報№263〕

仏法には、明日と申す事、あるまじく候う。
   蓮如上人

8月〔№522/寺報№264〕

恩徳あれば 今、ここ、わたしを生きている

9月〔№523/寺報№265〕


 今、大切な人の手に「さわる」ことができない。
 だからといって、相手の心に「ふれる」ことまで諦めてはいけない。

10月〔№524/寺報№266〕

我慢は、それほど大変ではない。
大変なのは、やせ我慢。

11月〔№525/寺報№267〕

人に会い 人を知りなさい
それは 自分を知る旅だよ
   『ミステリと言う勿れ』

12月〔№526/寺報№268〕

感謝と陳謝
 謝には、ありがとうとごめんなさいが入り混じっている。

2020年1月16日 (木)

掲示板のことばアーカイブズ(43)

2019年(平成31年/令和元年)

 

1月〔503/寺報「ことば こころのはな~西蓮寺掲示板のことば~」245


ヒトノタメとも読めますが、
ヒトノナスとも読めますね。
   近田昭夫

2月〔504/寺報246

腹立たば
鏡を出して 顔を見よ
鬼の顔が ただで見られる

3月〔505/寺報247

人はいさ 心も知らず
ふるさとは 花ぞ昔の
香ににほひける
   紀貫之

4月〔506/寺報248

今を生きることで
熱いこころ燃える
だから君はいくんだ
ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きるよろこび
たとえ胸の傷がいたんでも
   やなせたかし

5月〔507/寺報249

母を呼ぶのは良いことであるからと、
母を呼ぶ子はいない
   正親含英

6月〔508/寺報250

やまない雨はないというけれど、
私は今の雨をあびていたい。

7月〔509/寺報251

光に照らされることによって心の闇の深さがわかる
闇を破るはたらきは闇の中からは出て来ない

8月〔510/寺報252

春の風 夏の匂い 木々の色めき
そして今年もまた雪が舞う
そんな日々を好きになれる
あなたとなら季節が巡り始める
   King GnuDon't Stop the Clocks

9月〔511/寺報253

もしかしたら、
失うということと、
与えられるということは、
となり同士なのかもしれません
   星野富弘

10月〔512/寺報254

葡萄に種子があるように
私の胸に悲しみがある
青い葡萄が酒になるように
私の胸の悲しみよ喜びになれ
   高見順

11月〔513/寺報255

阿弥陀さまに見出されているあなたとわたし
差異(ちがい)は障りとならない

12月〔514/寺報256

老いも
病気じゃないですよ

2020年1月15日 (水)

掲示板のことばアーカイブズ(42)

2018年(平成30年)

1月〔491/寺報「ことば こころのはな~西蓮寺掲示板のことば~」232

本願力にあいぬれば
 むなしくすぐるひとぞなき
 功徳の宝海みちみちて
 煩悩の濁水へだてなし
   親鸞聖人「天親和讃」

2月〔492/寺報233

この一枚の紙のなかに雲が浮かんでいる
   ティック・ナット・ハン

3月〔493/寺報234

赤い実のなる木に
赤い実がなった
木の満足
   竹部勝之進

4月〔494/寺報235

咲いた花見て喜ぶならば
咲かせた根元の恩を知れ

5月〔495/寺報236

人類は、
生類の一部であるとき、
はじめて人類たり得る。

6月〔496/寺報237

なむあみだぶつ
人の世の悲しみは尽きないけれど
阿弥陀の慈悲は常に私を照らす

7月〔497/寺報238

他人と過去は変えられないが、
自分と未来は変えられる。
   エリック・バーン

8月〔498/寺報239

罪障功徳の体となる
 こおりとみずのごとくにて
 こおりおおきにみずおおし
 さわりおおきに徳おおし
   親鸞聖人「曇鸞和讃」

9月〔499/寺報240


 
悲しむということが、
 心ここに非ずになっていないか

10月〔500/寺報241

うれしいときだけが 〝きみ〟ではありませんよ。
   日野原重明

11月〔501/寺報242

他者を認めるとは、
自己了解が変わっていくこと

12月〔502/寺報243

失ったものの大きさは
与えられていたものの大きさでもある

2018年7月25日 (水)

掲示板のことばアーカイブズ(41)

2017年(平成29年)

1月〔479/寺報「ことば こころのはな~西蓮寺掲示板のことば~」220〕
じっと西に沈む落日を心にとどめよ
   仏陀

2月〔480/寺報221〕
人を人とすることによって、自分も人になる
   安田理深

3月〔481/寺報222〕
きみとぼくの間に たんぽぽを咲かせよう
   『きみとぼくの間に』(作詞・作曲 柚梨太郎)

4月〔482/寺報223〕
勇気と 愛情と 信頼と 希望と
ちょっとの悲しみがあれば☆(ほし)ができるよ

5月〔483/寺報224〕
人間の脳の中には、絶対に祈りの回路があると思うんです。
   柳澤桂子

6月〔484/寺報225〕
人間の愚かさは 何に対しても答えを持っているということです
   ミラン・クンデラ

7月〔485/寺報226〕
ひとり一人が光に照らされている
だからこそ それぞれの色に輝いている

8月〔486/寺報227〕
鳥は飛び方を変えることはできない
しかし人間はいつからでも生き方を変えられる
   日野原重明

9月〔487/寺報228〕
あらゆる自由は奪われても 念仏する自由は奪われない

10月〔488/寺報229〕
いのちはみんな母なる海に還ります
みんな一緒だから 淋しくないよ

11月〔489/寺報230〕
弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとえに親鸞一人がためなりけり
   親鸞聖人

12月〔490/寺報231〕
過去は消えず 未来は読めず 不安がつきまとう
だけど明日を変えていくんなら今
今だけがここにある
   Mr.Children 「ヒカリノアトリエ」

2018年7月24日 (火)

掲示板のことばアーカイブズ(40)

2016年(平成28年)

1月〔467/寺報「ことば こころのはな~西蓮寺掲示板のことば~」209〕
さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし
    親鸞聖人

2月〔468/寺報210〕
福願う 心の裏に 鬼の顔

3月〔469/寺報211〕
今日という日は あなたの人生の残りの、最初の一日
   チャールズ・ディードリッヒ

4月〔470/寺報212〕
前に生まれん者は後を導き、後に生まれん者は前を訪え
   道綽大師 『安楽集』

5月〔471/寺報213〕
我以上に 我を愛するものを 阿弥陀という
   武田定光

6月〔472/寺報214〕
こころの強い人なんて、いないんだから!

7月〔473/寺報215〕
高原(こうげん)の陸地(ろくじ)には、蓮華(れんげ)を生ぜず。
卑湿(ひしつ)の淤泥(おでい)に、いまし蓮華を生ず。
   『維摩経(ゆいまきょう)』

8月〔474/寺報216〕
リアルタイムが 歴史を殺す

9月〔475/寺報217〕
子どもを守る者はすべてを守る。
子どもを守らない者は何ものをも守らない。
   むのたけじ

10月〔476/寺報218〕
もしある朝目を覚ますと、
全ての人間が同じ人種、同じ宗教、同じ肌の色になっているとしたら、
我々は正午までに
別の偏見のタネを捜し出すことだろう
   ジョージ・エイケン(アメリカの劇作家)

11月〔477/寺報219〕
散ると見たのは凡夫の眼 木の葉は大地へ帰るなり

12月〔478/寺報220〕
青春時代と呼ぶには
あまりに
重すぎるけれど
漆黒とは
光を映す色のことだと     
   岩崎 航

2018年7月23日 (月)

掲示板のことばアーカイブズ(39)

2015年(平成27年)

1月〔455/寺報「ことば こころのはな~西蓮寺掲示板のことば~」197〕
死を分かち合うことがなければ 生は分かち合えない

2月〔456/寺報198〕
いのちの声を聞く

3月〔457/寺報199〕
いろんなぐうぜんがかさなって ここにこうして あなたといっしょにいられることが ただとてもうれしい
   『ね』(作詞・作曲 高橋はゆみ)

4月〔458/寺報200〕
人生に必要な知恵は すべて幼稚園の砂場で学んだ
   ロバート・フルガム

5月〔459/寺報201〕
子どもは 誰かといっしょのとき ひとりになれる
   D.W.ウィニコット

6月〔460/寺報202〕
前人(ぜんじん)樹(き)を植えて 後人(こうじん)涼(りょう)を得

7月〔461/寺報203〕
よしあしの文字をも しらぬひとはみな まことのこころなりけるを 善悪の字しりがおは おおそらごとのかたちなり
   親鸞聖人

8月〔462/寺報204〕
ぼくは、戦争の原因は
「飢え」と「欲」ではないか、と考えています。
腹が減ったから隣の国からとってこようとか、
領土でも資源でもちゃんとあるのにもっと欲しいとか、
そういうものが戦争につながるのです。
   やなせたかし(『ぼくは戦争は大きらい』より)

9月〔463/寺報205〕
弥陀の五劫思惟の願を よくよく案ずれば ひとえに親鸞一人がためなりけり
   親鸞聖人

10月〔464/寺報206〕
ただひとすじに聞く そこから世界は開かれる

11月〔465/寺報207〕
できることは減りました ありがとうが増えました

12月〔466/寺報208〕
目の前の方を ただの人と思うなよ
   高橋 卯平

2018年7月22日 (日)

掲示板のことばアーカイブズ(38)

2014年(平成26年)

1月〔443/寺報「ことば こころのはな~西蓮寺掲示板のことば~」185〕
どれほど道があろうと 自分が登るとなると ひとつです
   平野修

2月〔444/寺報186〕
貧乏な人とは 少ししかものを持っていない人ではなく
無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ
   ホセ・ムヒカ

3月〔445/寺報187〕
ないものを欲しがらんで、あるものを喜ばしてもらおうよのう
   河村ふで

4月〔446/寺報188〕
こころの弱さを知っている人がいる
こころの強い人がいるわけではない

5月〔447/寺報189〕
一悪を以て 衆善を忘れず

6月〔448/寺報190〕
正義と名のつく殺しがあってたまるか!!!
   アイスバーグ 『ONE PIECE』より

7月〔449/寺報191〕
善き人に遇って教えられ
悪しき人に会って反省すれば
善悪ともにありがたい

8月〔450/寺報192〕
殺してはならぬ。殺さしめてはならぬ。
   仏陀

9月〔451/寺報193〕
ひとつのいのちは すべてのいのちにつながっている
  本橋成一

10月〔452/寺報194〕
善人ばかりの家庭では 争いが絶えない

11月〔453/寺報195〕
計算なんて何もなく生まれてきたのに
損得勘定に疲弊して生きているわたし

12月〔454/寺報196〕
私の生活の基盤を支えていたのは
電気・ガス・水道ではなくて、山や川であり、大地であるんだなと思います。
   広田奈津子

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