寒
東京も寒さ厳しくなり、日の出前に玄関を出ると霜が降り、蹲(つくばい)に氷が張っている。吐く息も白い。
サクッサクッサクッ。霜を踏みながら駐車場に向かい、扉(スライドゲート)を開ける。 フンッ‼ どんなに踏ん張ってもゲートが動かない。レール部分を見ると、レールに溜まった水が凍り付いている。こうなると、日が昇って氷が溶け始めるまで動かない。朝、扉が開いていなかったら、凍っちゃったんだなと思ってください(^∀^)
墓地を歩いていると、澄んだ空気に微かな音が聞こえてくる。…ピシッ…ピシッ…
何の音だろう。どこから聞こえる音だろう。耳を澄ますと、お墓の花立てのなかから音が聞こえてくる。花立ての中の水が氷る音だった。
墓地横の団地が朝日に照らされるころ、霜も溶け始め、霜を踏むと靴がドロドロになる。氷も溶けはじめる。ピシッピシッという音は聞こえなくなる。駐車場のゲートがガラガラッと動き出す。
一日が始まる。
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