お魚の気持ちになって
2021年4月28日(水)
TOKYO MX「モーニングFLAG」に、北里大学大学院 海洋生命科学研究科後期博士課程、岸壁幼魚採集家の鈴木香里武さんが出演。
東京電力福島第一原発のALPSを通した水(処理水なんだか汚染水なんだか)の海洋放出のニュースの関して、鈴木香里武さんが「お魚の気持ちになってみてください」と語っていました。
鈴木香里武さんのお話、聞く者を惹きつけるお話でした。
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以下、私の雑感
ALPS水(と言っておきます)の排出に対して、「飲んでから言え」↔「飲めるそうですよ」という議論をされている方々がいます。
で、「パフォーマンスではありませんが、飲めと言われてので飲みます」と飲んで見せた方がいます。
飲める飲めないの話をしてしまうと、ALPS水は飲めてしまうのです(だそうです)。
ということは、飲めたんだから海洋放出ありですよね、ということになってしまいます。
結局、私たちは人間としての議論しかしないのですが、海洋放出される現場に生きている魚の気持ち・生活もあるわけです。
海の温度が1℃上がるということは、人間にとって10℃気温が上がるのと同じようなことと言われています、と鈴木さんは教えてくださいました。
ということは、魚のいのちをいただいて生き長らえさせていただいている私たちにとっての問題にもつながってきます。
つまりは、魚の気持ちを考えるということは、人間のことを考えることと通じる話です。
飲める飲めない、できるできないの話、処理せねばならないものの処理方法の話ではなくて、海洋放出による影響(魚の気持ちも考えて)を考え、議論し、周知していかなければいけない話。
でも、東日本大震災後それをしてこなかったツケが、現代(いま)大きくなっています。
そのツケを魚たちが払わされ、そして食物連鎖し、結局はツケが人間自身に回ってくる。
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