番付
NHK大河ドラマ「青天を衝け」にて
若き渋沢栄一が藍の商いをするなかで、藍農家を招いて宴を催す際、年長の者を上座に座らせるのではなく、その年一番の質の藍を育てた若者を上座に座らせた。
反発を招いた座配だったが、「みんなで高め合って、村の藍(武州藍)を日本一の藍にしよう!」と呼びかける栄一の熱意に刺激され、一番の藍を育てた若者に長老が「どうしたら、そんな良い藍が育つのか?」と尋ねるなど、宴は情報交換の場となり、「来年は俺が一番だ!」と藍農家の人びとの競争心を駆り立てることとなった。
そのシーンで、一番の品質の藍を育てた若者が座らされた座には「大関」と番付が書かれていた。
一番なら「横綱」じゃないの?と思った人もいるかもしれない。
けれど、他にかなう者がいないほど強い力士の番付(最高位)は「大関」だった。
だから「大関」には“最高”の意味が含まれている。
そんな「大関」のなかでも、更にむかうところ敵なしの力士が表われた。
そこで、「大関」のさらに上を行く番付として「横綱」が生まれた。
そう考えると、「横綱」の強さや品位とは、本来表われる者がいないほどのもの。
「横綱」空位でも、まったく不思議なことじゃないということ。
横綱 鶴竜関が引退を決意したとのこと。
ながいことお疲れさまでした。
「横綱」晩年は、結局休場続きのままで批判を浴びるなかでの引退となった。
けれど、「横綱」の名にかなわない力士ではなかったと思う。
怪我さえなければ、などということを言いだすとキリがないのだけれど、万全の状態で取り組みを続けることの難しさ大変さを思う。
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