負荷
たとえば誰も住んでいない家屋は、きれいなまま保たれ長持ちしそうそうだけれど、そうもいかない。
部屋も汚れていくし、建物にガタが出てくる。
建造物は、ある程度の負荷がかかってこそ安定が保たれる。
だから日本の家屋には、屋根に重たい屋根瓦や鬼瓦が乗っかっている。
無い方が、軽い方が、建物にとっていいんじゃない?と思うけれど、ある程度の負荷が大切。
誰も住んでいない部屋も、建物にとっては負担なのだと思う。
最近、本堂への渡り廊下を歩いていて、そのきしむ音が変わった気がする。
ご法事にお参りされる人数を絞ってもらっているので、お寺の建物のなかを歩く人の数が減っている。
たぶん、その影響が出ているのだと思う。
そういえば、本堂やお座敷の畳の踏み心地も違うような。
たくさんの人が出入りして、歩いて、座って、お参りして・・・お寺の建物は、そうやって人の温もりを感じながら磨かれてきたものなのだと感じる。
ある程度の負荷がかかってこそ、
ある程度の負荷が大切、
建造物から教えられる 南無阿弥陀仏
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