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2021年1月23日 (土)

「恩」は、「因」と「心」から成る。

「因」には、「いたむ(悼む)」という意味がある。

つまり、「因」とは「他者への思い遣り」のこと。

「因」に「心」がついて「他者への思い遣りのこころ」、それが「恩」。

「恩」には「受けた恵みや慈しみ」という意味がある。

 ☆

今朝テレビで、某大学の様子を放送していました。

このコロナ禍、帰省もためらわれ、バイトも減って収入の減っている学生のために、企業から寄付していただいた食料・食材を学生に配っている映像でした。

(自分も、学生時代は京都で過ごしていたので、もし在学中に現在のコロナ禍のような状況になったら、どのように過ごしていただろう?ということを想います)

抱きかかえるように大切に食料を持っている学生たちが感謝の気持ちを語っていました。

そして、「恩返しがしたいです」ということを多くの学生が語っていました。

 ☆

「恩返しをしたい」と思うのは、「恩」をいただいたからというのは当然の理由だけれど、食糧という物質的な支援をいただいたこととともに心(気持ち)をいただいた、そしてその気持ちをきちんと受け止めたからなのだと思う。

「恩」は「心(こころ)因(よ)り」とも読めるなぁと、テレビを、学生の顔を見ながら思った。

「こころ より」心の奥底からの気持ち、精神的な支援。

その心の奥底からの気持ちを受けとめたから、響いたから、感謝の気持ちが湧くし、その「お返し」をしたいと思う。

その思いもまた「こころ より」起こるもの。

 ☆

「恩」は、決して押し付けるものではない、見返りを求めるものでもない。

また、「恩」を受けた側も、それに絶対に感謝せねばならないものでもない。

「恩」を相手に与える側も受ける側も、双方とも「こころ より」自然に起こるものが「恩」であり「恩返し」。

そう思うと、「報恩講」の「報恩」ということも、「恩に報いるため」のものではなく、「自然に念仏申す気持ちが起こること」だと思う。

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コメント

こんにちは。

なんでも「因」という字は「口」が敷布団で、「大」は寝ている人なので、依るってことを表すのだそうですね。えと、そういう一説があるそうです。

☆HikkenDokugoさんへ
こんにちは お元気ですか?
コメントありがとうございます。
「因」は、「□」が布団で「大」は寝ている人・・・面白いですね! イメージしてしまいました。
このコロナ禍、夜 布団に入って、意識的に態勢を整えて、気持ちを落ち着かせて、寝るということを有り難くいただく・・・なんてことをしているんです。
そう考えると、布団で寝るときに心落ち着かせる様子はまさに「恩」ですね。
(‐人‐)

大変ご無沙汰しております。

せっかく(?)名古屋に単身赴任しているのですが、聞法会が、みんなお休みなんですよね…。
元気にはしてはおりますが。
三河別院の報恩講も内勤めになってしまいましたし。

恩ですが、一説に…というのは、海法龍先生が言われてました。病気してる自分のところにきてくれたってのが恩とも考えられると。

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