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2020年12月 9日 (水)

ヒーローを貶めるヒト

今朝のテレビ番組で、医療従事者に対するいじめや差別問題を取り上げていました。

番組の下部に出てくるツイートで、「医療従事者の皆さんはヒーローなのに」というつぶやきがありました。

そうですよね。コロナに罹患した人に限らず、病気や怪我をした人に寄り添ってくださる方々なのに、どうしていじめや差別がおこるのでしょうね。

と、番組を見ながら同意していました。

けれど、そういうときに「医療従事者やその家族に対していじめや差別をするヒトは、酷いヒトだなぁ」と思うだけでは、自分自身の視野・考え方も狭めてしまいます。

ひいては私自身が、私の思いと違う人を排除する(いじめる・差別する)ヒトになってしまいます。

ちょっと違う見方をしてみましょう。

ヒーローと呼ばれる人、位置付けられる人・・・映画やドラマに出てくるヒーローは、かっこいいんだけど、異能の人であったりします。

普通の人は持ち合わせていない能力を持っている。

その能力で困難をぶち破ってくれる。

それゆえに、人々はヒーローとして讃えるのですが、けれど、讃えるだけで終わらないのもヒトのいやらしさです。

アメリカン・コミックスのヒーロー映画が盛んですが、そのヒーローは、自分自身の異能に悩んだり、周りの人びとはその異能ゆえに あこがれるのではなく、差別の目で見たりしています。

アメコミのヒーローって、けっこう悲しさが描かれていますね?

日本のヒーローはどうだろう?

現在(いま)のヒーローは『鬼滅の刃』の竈門炭治郎はじめ、柱たちでしょうか。

さすがに、思い入れたっぷりなので、非難や差別されるヒーローではないようです。

日本の漫画のヒーローは、あまり非難・差別はされてる印象がないかな。

でも、ほんわかした雰囲気の「パーマン」を思い返しても、パーマンの招待を暴こうとしたり、パーマンと友達であることをダシにして自分の地位・名声を上げようとするヒトが表われていたように覚えています。

マイナーかもしれませんが、「パタリロ」に“スーパーキャット”というスーパーマンネコが登場するのですが、人助けをするスーパーキャットやそこに群がる人びとに対して、主人公のパタリロが「銃で撃たれても死なない力を持っていれば、私だって身をもって人助けする!!」と一喝したシーンがあったことを思い出しました。

「銃で撃たれても死なない、ケガしない」、そんな能力があれば、誰だってヒーローとしての務めを果たす・・・

でしょうか。

いや、その能力を、人助けではなく悪いことに利用するヒトもいることでしょう。

その能力があっても、人の為に使わない人もいることでしょう。

その能力ゆえに悩む人もいるかもしれない。

人と違う能力、人より秀でた能力があったとしても、それを使う、そういう能力を持った自分であることを受け入れるのは、その人自身の思いです。

能力の有無は、二の次なのだと思います。

それに、そんな特殊能力を有するのは、それこそコミックス・漫画の世界。

そんな能力がないことは、誰だって分かっている。

それゆえに、能力を持つことに憧れ、能力を持つ者に嫉妬する。

話を戻そう。

ヒーローである(という位置づけは本当は違うのだけど、今日は話の流れでヒーローとして書いています)医療従事者に対するいじめや差別は、ある面 嫉妬なのかもしれない。

このコロナ禍にあって、何もできない自分。

そんな自分にイライラしたり、もどかしさを感じたり、不安を感じたりする。

何もできなくて当たり前なのに。

コロナが収束に向かう気配はなく、情報は悲観的なものばかり・・・。

罹患しても早く治してほしい。だって、そのための医療従事者でしょ!?(という勝手な思い込み)

あなたたちは、私よりは恵まれた力を持っているんでしょ!?(という筋の通らない思いとやっかみ)

そのような思いが表出しているのが現在(いま)なのだと思う。

ヒーローは、決して万能ではない。心の強い人ではない。

自分には足りないものがいっぱいあることを知っているから、なんとかこの分野だけでもと自分を鍛え、磨き、研鑚してきた人。

自分の心の弱さを知っているから、他者(ひと)に当たってはいけない、他者に頼りすぎてはいけないと、自分の弱さと他者を想う気持ちを持ち合わせた人。

そういう人が、ヒーロー。

そういう人が、微力だけど、弱い自分だけど、でも何とかしたいと身と心を動かしている。

一昨日の投稿で、「矛盾するように感じられるものが、実は矛盾することなく成り立っている」と書いた。

もうひとつ思いました。

「自分の弱さを知る者こそ、強い」

他者をいじめ・差別する者は、自分の弱さを知らないがゆえに、他者を貶めることで強い人間になろうとしているのでしょう。

ヒーロー視するのではなく、ただただ 医療に携わる方々、そのご家族に感謝(陳謝)です。

また、そのひとり一人にも日常が、生活があることを想います。

みんな同じ時間(とき)を生きています。

みんな同じ いのち を生きています。

南無阿弥陀仏

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