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2020年11月 8日 (日)

謹んで申し上げます(‐人‐)

新聞の折り込み広告に、某寺院の墓地分譲中のチラシが入っていました。

チラシの文言を読んでいると、「ねんごろにご供養いたします」「懇切丁寧に対応いたします」などと書かれていました。

“ねんごろに” “懇切丁寧に”、とても丁寧な案内だなぁと、感心しながら目を通しました(決して批判するために書いているのではありません)。

このチラシをご覧になった方は、安心して見学に行かれるだろうなぁと思いました。

丁寧さは大切です。

さて、このチラシを見ながら、こんなことを思いました。

最近(といっても、だいぶ前から)、「ホントにありがとうございます」「ホントにごめんなさい」という文章を見聞きするようになりました。

「ホントに」は、強調であり、「心の底から」ということを表しているのだと思います。

その気持ちは伝わってきます。

けれど、思います。

「ありがとうございます」にも「ごめんなさい」にも、本来その気持ちにウソもホントもないでしょうし、本気度の濃度もないと思います。

「ありがとう」って、「ありがとう」という気持ちが湧いてきて、「ありがとう」と言いたくなるのでしょう。

「ごめんなさい」って、「ごめんなさい」という気持ちが湧いてきて、それでもなかなか言えない言葉だけど、「言わなきゃ‼」っていう気持ちが背中を押して、勇気をもって出てくる言葉でしょう(ポーズだけの人もいるでしょうが)。

「ホントに」って付けなくてもいいと思う。

「ホントに」って付けない方が真実味があるように思う。

のですが、いかがでしょう?

「ホントにありがとう(ごめんなさい)」という表現が目につくようになったのは いつからだろう? と考えたのですが、メールでやりとりをするようになってからの気がします。

電話で想いを伝えるときは、肉声と共に言葉がありますから、「ホントに」なんて言わずとも、本気で言っているのかふざけて言っているのか伝わります。

「ホントに」なんていう必要がありません。

けれど、電話ではなくメールでやりとりをすることが日常となり、「ありがとう」「ごめんなさい」が文字として表現されるようになりました。

すると、発する方はそれだけでは足りなく思い、「本当にそう思ってるんだよ!」ということを伝えたくて、「ホントに」と付けたり、それに見合う顔文字・絵文字を付け足したりします。

また、自分が受け手の場合は、「ありがとう」「ごめんなさい」だけでは物足りなく感じているのではないでしょうか。

「ありがとう」はともかく、「ごめんなさい」は電話で伝えたり、手紙で伝えるべきだと思うのですが・・・というのは もはや古い感覚なのかもしれませんね(鬱陶しく感じられているなぁって感じることがあります)。

メールの普及ゆえか否か、ホント((^∀^))のところは分かりませんが、丁寧の上重ねは、自分が発する立場の時の「伝えたい気持ち」と自分が受け手の時の「物足りない気持ち」から出てきているのではないでしょうか。

そんなことを、一枚のチラシを眺めながら思いました。

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