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2020年10月 2日 (金)

仮病は、この世でいちばん重い病気だよ

2020年10月の掲示板には、「我慢は、それほど大変ではない。大変なのは、やせ我慢。 」という言葉を掲示しました(昨日の投稿)。

正直、「なんだ!これは?」と思った方もいるのではないでしょうか。

掲示した私の思いは、昨日の投稿を読んでいただければ、伝わるものと思います。

2020年10月の掲示板は、当初「仮病は、この世でいちばん重い病気だよ」という言葉を考えていました(決して、前首相を揶揄する意図はありません)。

この言葉は、手塚治虫先生の『ブラック・ジャック』が出典とされています。

お寺の掲示板に掲示するには、できるだけ出典を読むようにしています(流石に、外国語の原文にはあたれませんが)。

で、『ブラック・ジャック』を調べてみたのですが、「仮病は、この世でいちばん重い病気だよ」という言葉を見つけ出すことができず、断念しました。

今、掲示したい言葉なんだけどなぁという忸怩たる思いを抱えながら、手元の言葉ノートを繰っていたら、今月掲示した言葉「我慢は、それほど大変ではない。大変なのは、やせ我慢。」に出会いました。

自分のなかでは、このふたつの言葉が繋がって、「我慢は、それほど大変ではない。大変なのは、やせ我慢。」を掲示することにしました。

ちなみに、この言葉は、読み人知らずです(とはいえ、できるだけ典拠を明らかにするように努めているのですが、無理でした)。

 ☆

「仮病は、この世でいちばん重い病気だよ」も、もしかしたら「なんだ!これは?」と感じられるかもしれません。

このコロナ禍、心身共に、みんななにかしら我慢しながら生活しています。

強いられた我慢がこれだけ続くと、不安になるし、いつ収束するのか気に病むし、運動量も減って体力も落ちます。

そうすると、たとえ身体は元気でも、気持ちの方が落ち込んでしまいます。

体調が悪い、気持ちが優れない、病気かもしれない、という思いから、自分を追い詰めてしまします。

追い詰めてしまうと、本当はどこも悪くはないのだけれど、「自分は病気に違いない」という思いに覆われてしまします。

「仮病」とは、自分が病気ではないことを自覚したうえで つく嘘かもしれませんが、

強いられた我慢から、気持ちのうえでしんどくなり、何もしたくない気持ちを言い表しているように思いました。

自分が病気ではないことを自覚しているんだけど、それでも、この制限・制約があるなかを生活していて疲れてしまった。

だから、自分が病気ではないことを自覚しながらも、「病気かもしれない」と言わざるをえないこと(それは決して“嘘”ではありません)は、「この世でいちばん重い病気」状態だと思います。

病院に行って、お医者さんに診てもらって、「病気です」と診察されることばかりが“病気”ではなくて、

「仮病」だと認識しながらも「病い」を口にせざるを得ないということは、本当の病気とはまた質が違って「この世でいちばん重い病気」なのだと思います(決して、本当の病気よりも「仮病」という病気の方が病として重たいという意味ではなくて)。

現代(いま)、多くの人が そういう状態にあるような気がして、「仮病は、この世でいちばん重い病気だよ」という言葉は、私の心に引っかかっていました。

結局、出典(言葉の出どころ)が分からない言葉ではありますが、大事な言葉であるような気がして、今日ここに書かせていただきました。

南無阿弥陀仏(‐人‐)

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