近田昭夫先生
10月30日を迎えました。11月の訪れを早く感じます。
時の流れの早さを感じるといえば、2年前(2018年)の10月26日に近田昭夫先生(東京都 顕真寺前住職)が還浄されました。
もう2年経つんだ!と、過去帳を見て驚きました。
私が寺報をお送りすると、いつも所感を書いた返事のハガキが届きました。
寺報に「人の為と書いたら、偽りになりました」と書いたときは、「ヒトノタメとも、ヒトノナス(人為)ともよめますね。」との言葉をいただきました。
「人の為も、人為も、偽りですね。行為すべてが嘘偽りということではなく、自分の想いで物事を為している気でいるけれど、そうではありません、縁起の道理を生きる身です」といただいています。
また、寺報を継続していることに対して、「継続ハ信ナリの一語も思い起こされます。」とのハガキが届きました。
「継続は力なり」とはよく聞きますが、「継続ハ信ナリ」とは? 当時、その意味を考えたものです。
寺報を継続できることは、決して私に信心があるからではなく、阿弥陀さまより信を賜っているからである。そのような教えをいただいたものと思っています。
ヒトノタメ、あるいはヒトノナス思いの中で右往左往している私。
小石につまずくたびに立ち止まってしまう私。
そのような私が教えに出遇い、「南無阿弥陀仏」とお念仏申す身となりました。すべては阿弥陀の催しによります。
40歳近く年の離れた私に対して、「説教・法話で忙しくしていると、いつしか頭が高くなっておりました。」と懺悔され、「私にとっては、この私が念仏申す身になれた事以上のフシギはありません。有難く存じます。」と讃嘆されていました。
全身で、一生をかけて、阿弥陀より賜りたる念仏をされている先生です。
浄土で共に生きましょう。
南無阿弥陀仏
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