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2020年9月 5日 (土)

国家の福祉のため

彼はまた、
各元老院議員は、国政会議において自分の意見を述べ その正当性を論じたのち、
いよいよ投票となったらこんどは全然反対側に一票を投ずるようにすべきだと、
主張した。
これが実行されれば、
結果が国家の福祉のためになることは絶対間違いないというのであった。
      (ジョナサン・スウィフト 『ガリヴァー旅行記』)

現代日本に向けて論じた評だと思って読んでいたら、『ガリヴァー旅行記』の一節だった(改行は私)。

『ガリヴァー旅行記』は、1726年初版の作品。アイルランドのジョナサン・スウィフトによって書かれている。

いつの世も、どこの国も、ヒトは、なかなか厄介で悲しい。

「元老院」の定義や構成は、時代や国によっても違うけれど、『ガリヴァー旅行記』に出てくる「元老院」は、国政において何年も活動し、権力や地位を得た者を風刺していることだろう。

それぞれの世界(業界)において、年齢を重ねた者、経験を重ねた者は、しがらみも多くなり、欲も増え、自分に意見する者を排除したくなる。

“すべてがすべて”とは言わない。積み重ねてきた経験や人脈は、どれほどの財産かもわかっている。

年齢を重ねた者が、自分の立場や立ち居振る舞いをわきまえているならば、その組織は比較的うまく回る。

けれど、年長者が私利私欲に走るならば、「国家の福祉のために」は、彼らの言うことの反対側に、進むべき道があるのかもしれない。

しかし、そのような年長者に媚びへつらう若手は、決して反対側に票を投ずることはない。反対側を知ろうとしない。

実際、間違いのない道など誰もわからない。間違いのない道があるのか、間違いだらけの道ばかりなのか、誰も知らない。

でも、だからこそ、元老が密室で決めたことにただ従うのではなく、個々人が考え、個々人が選択してほしい。

そう願うばかりである。

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