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2020年6月15日 (月)

名がついて表われる現実がある。その背景には、大きな苦労がある。その苦労を強いてしまっている私がいる

「東京新聞」 2020年6月13日(土)朝刊 コラム「筆洗」

まだ知られていない子どもの病気があるーと。肩に力を入れて臨んだ発表だったが、学会に集まった人々の反応はなにもなかったという。後に「川崎病」と呼ばれることになる病気を発見した医師、川崎富作さんは50年以上前の発表の場を振り返っている▼渾身の論文を、その後書き上げている。注目はされたものの、学会の権威とされていた人物に、そでにされた。苦境に〈真理は必ず生き残る〉とむしろ研究への意欲を高めたという(海堂尊著『日本の医療 この人が動かす』)▼高熱など、原因不明の症状の子どもたちを数多くみていた。正しさへの確信と持ち前の気骨で研究を進める。海外でも評価されると、世界の小児科医の「教科書」にも書き込まれるまでになった。川崎病の名も定着した。治療法の研究も前進している▼真理に支えられて、長い道のりを歩んできた人だろう。川崎さんが95歳で亡くなった。アルツハイマー病、メニエール病など、発見した研究者らの名前を冠した病名がある。日本人では、数少ない名誉であるという▼新型コロナウイルス感染症をめぐり、欧米から川崎病に似た症状があるという報告が相次いでいる。世界保健機関(WHO)も新型コロナとの関連について、研究を強化すると表明した。感染症の解明に、役立つかもしれない▼その功績に光がまた当たっているようでもある。

 

川崎富作医師のおかげで、私にとって大事な人が一命を取り留めました。

川崎病は、特に子どもがかかり、高熱が続き、目や口内が真っ赤になる。発見が遅れると、心臓への後遺症も心配される病気です。

2020年の現代(いま)でこそ「川崎病」の名を知る人も増えたが、私がその病を知った20年ほど前は、「かわさきびょうってなに?」状態だった。

未知の病気を発見し、それを発表し、認知されるまでには数々の障害や妨害や無理解があったことと思われます。

けれど、現実に子どもたちに表われている症状をみて、子どもたちを助けなければ!という想いに駆られたことと思います。

信念を通し、研究を重ね、あきらめずに世間への公表を続けてくださいました。

そのおかげで、どれだけの子どもたちのいのちが助かったことでしょう。

どれだけの子どもたちが、心臓への負担を気にすることなく、外で遊べるようになったことでしょう。

川崎富作先生、ありがとうございます。

と共に、新型のウイルスの発生に気づき、仲間の医師たちに注意を促した李文亮医師のことも思い起こされます。

自身も罹患しながら、新型のウイルスの存在を仲間に伝えたところ、警察(か、より高次の存在か)に目を付けられ、世間に不安を煽ったとして罰を受けました。李医師は、その後亡くなられました。

医師として、未知のウイルスを世に明らかにし、多くのいのちを救うために生きたかったことでしょう。仲間に伝えることで精いっぱいだったのだと思います。

誰もが知る所となってから、感謝することは簡単です。

ただ「ありがとうございます」で済ませてしまうのではなく、誰もが知る所となる その前のご苦労を想像し、忘れないようにしなければいけません。

医師のお名前と共に。

南無阿弥陀仏

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