« 雨ニモマケズ 風ニモマケズ④ | トップページ | 和らかなるをもって貴しとす »

2019年10月16日 (水)

雨ニモマケズ 風ニモマケズ⑤(了)

仏前結婚式のご縁から、感じたことをツラツラ綴ってきました。そのタイトルを「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」としたのは、台風が襲来していたからという意味ではなくて・・・

中学生の時に図書室で「宮沢賢治全集」を読みあさっていた記憶はあるのですが、内容はほとんど覚えていません。とはいえ、そんななかでも「雨ニモマケズ」は印象的で記憶に残っていますが、「雨ニモマケズ」は小学生の国語の時間に習っているんですよね。そんな程度の読書力でした。

「雨ニモマケズ」 宮澤賢治

 雨ニモマケズ
 風ニモマケズ
 雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
 丈夫ナカラダヲモチ
 慾ハナク
 決シテ瞋ラズ
 イツモシヅカニワラッテヰル
 一日ニ玄米四合ト
 味噌ト少シノ野菜ヲタベ
 アラユルコトヲ
 ジブンヲカンジョウニ入レズニ
 ヨクミキキシワカリ
 ソシテワスレズ
 野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
 小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
 東ニ病気ノコドモアレバ
 行ッテ看病シテヤリ
 西ニツカレタ母アレバ
 行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
 南ニ死ニサウナ人アレバ
 行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
 北ニケンクヮヤソショウガアレバ
 ツマラナイカラヤメロトイヒ
 ヒドリノトキハナミダヲナガシ
 サムサノナツハオロオロアルキ
 ミンナニデクノボートヨバレ
 ホメラレモセズ
 クニモサレズ
 サウイフモノニ
 ワタシハナリタイ

 南無無辺行菩薩
 南無上行菩薩
 南無多宝如来
 南無妙法蓮華経
 南無釈迦牟尼仏
 南無浄行菩薩
 南無安立行菩薩
    (青空文庫より)
あらためて「雨ニモマケズ」を全文読んでみる。
 サウイフモノニ
 ワタシハナリタイ
そういうものになりたいけれど、なれない自分を痛切に感じている宮澤賢治。その痛みが伝わってくる。
私の記憶の中では、「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」で終わっていたけれど、その後に「南無~」が続いている。
全集を読んでいたのだから、そこまであることも読んでいたはずなのに。まったく忘れていた。
すがるような気持ち、何かを頼りにしたい気持ちがあったのだと想う。
自分ひとりの力で何事かをなそうとするのではなく、なりたい理想に近付こうとするのではなく、大いなるはたらきの中で生かされている私(私たち)である。
 ソンナコトヲ
 ワスレヌ ワタシデ アリタイ
 南無阿弥陀仏

タイトルを「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」としたのは、いろんなメタファー(隠喩)を込めながら (‐人‐)

« 雨ニモマケズ 風ニモマケズ④ | トップページ | 和らかなるをもって貴しとす »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 雨ニモマケズ 風ニモマケズ④ | トップページ | 和らかなるをもって貴しとす »

フォト
2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ