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2019年10月10日 (木)

聖人の御影

昨日の聞法会で「仏法不思議」のお話をした旨書きました。
「仏法不思議」のお話に入る前に、親鸞聖人像についてのお話をしました。

今夏、西蓮寺墓地入口に、親鸞聖人像が立ちました。

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そのお姿を見た門徒さんから、「聖人の立ち姿は、なにか資料があるのですか?」とお尋ねをいただきました。
立ち姿そのものの資料はない(と思う)のですが、聖人の御影としてよく知られているものが3点あり、そのお話をさせていただきました。

安城御影(あんじょうのごえい)
現在西本願寺に所蔵されている御影(正本・国宝)が、はじめ三河国碧海郡安城に伝わったことから「安城御影」と呼ばれる。
首に帽子(もうす)を巻き、黒衣・墨袈裟を着て、両手で念珠を執り、高麗縁上畳に敷皮を敷いて、斜め右向きに坐す像で、手前に火桶と草履と鹿杖が描かれているのが特色。調度品から、日常生活の中の身近な親鸞が描き出されている。
門弟の専信房専海の所望により、聖人が肖像を描かせたもの。本願寺8代蓮如上人は、2度修理している。
西本願寺所蔵のものとは別に、東本願寺に伝来する安城御影(重要文化財)もある。

熊皮御影(くまがわのごえい)
高麗縁の上畳に獣皮を敷いて斜め右向きに坐す親鸞聖人。敷いてある獣皮が、白い剛毛の混じった熊皮のように描写されていることから「熊皮御影」と呼ばれる。
首に帽子を巻き、黒衣・墨袈裟を着て、両手で念珠を執り、膝元には鹿杖が横たえられている。
「安城御影」に倣って制作されたものとみられる。ところが、火桶と草履が描かれておらず、表情も違う。壮年期の気迫に満ちた雰囲気が表現されている。親鸞像の形式化が進んだ時期の作と考えられている。

鏡御影(かがみのごえい)
親鸞聖人の崇高な風格を墨線のみで見事に写し出した「鏡御影」は、鎌倉時代の似絵の最高傑作のひとつとして著名。
斜め右を見つめる眼差しや口元の表情など、表情は繊細で丁寧に描かれ。対照的に、身体の部分は豪快な筆遣いで描かれている。
筆者は、似絵の大成者・藤原信実の子専阿弥陀仏と知られる。

(※参考資料 平野寿則先生「絵像は語る」より)

写真がなくて申し訳ありません。
聖人を直に見て描かれたのは「安城御影」だけのようです。それを模倣する形で聖人の絵像が描かれていきました。その過程で、親鸞聖人に対する想いが加わり、いろいろな絵像、立像ができていったようです。
親鸞聖人像は、多くのお寺にいらっしゃいますが、そのお姿やお顔立ちはお寺それぞれ。
同じものを見ても、その見え方はそれぞれ。見た人の数だけあります。
人の数だけ聖人像がある。南無阿弥陀仏

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