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2019年1月16日 (水)

本筋以外での気苦労が多すぎる

2019年1月16日(水)
朝、テレビを見ていたらニュース速報のテロップが表われる。
「あ、決断されたかな」
速報の内容が表示される前に、内容は予想できた。
大相撲 横綱 稀勢の里関 引退・・・決断されたのですね。横綱として、その勝ち負け以外の重圧に苦しまれていたのではないかとお察し致します。お疲れさまでした。ありがとうございます。

ニュース速報のテロップでも、その後のニュース(を読む内容)でも、「横綱の稀勢の里が引退を表明。これで、19年ぶりに誕生した日本出身横綱は、2年でいなくなることになります」といった内容で報道される。
「横綱 稀勢の里関引退」だけでいい内容なのに。
「日本出身」の文言についての疑問は、以前も書きました。
大相撲のみならず、他のスポーツ界も、芸能界も、芸術の世界も、経済界も、日常の生活においても国際化・グローバル化が進み、海外から日本に来られ、日本で活躍している方々が多くいます。その中で、横綱 稀勢の里が誕生するまで、多くの人が「日本人の横綱が誕生して欲しいですね」と語る。
以前はマスコミも「日本人力士の優勝を」「日本人の横綱誕生を望む」と表現していたと記憶しています。
2012年の5月場所で旭天鵬関が優勝しました。旭天鵬関はモンゴルの出身です。しかし、旭天鵬関は2004年1月に日本国籍の取得を申請し、同年6月22日に日本国籍を取得して日本に帰化されました。つまり、日本人力士なのです。けれど、「待望の日本人力士の優勝!!」などと騒がれず、以降も「日本出身力士の優勝が待ち遠しいですね」とか「日本出身力士が横綱に昇進して欲しいですね」などと語られ始めました。
そんな歪んだ自国愛が、稀勢の里関を横綱に押し上げたのではないでしょうか。横綱昇進前の場所では、優勝を果たしましたが、その前の場所は12勝3敗。立派な成績ですが、「2場所連続優勝かそれに準ずる成績」が横綱昇進の目安なのに、「ちょっと甘いんじゃないか?」という声も、稀勢の里関が横綱になる際、多々挙がっていました。ご記憶でしょうか? 稀勢の里関の横綱昇進にケチをつけているわけではありません。そこに至るまでのコンスタントな成績を見れば、納得もできることです。ただ、他の力士、海外出身の力士が同じ成績を納めていたとして、横綱に昇進していたでしょうか。もう1場所様子を見よう、ということになっていたのではないかと思うのです。つまり、「日本出身力士」を望む声に応えて誕生させたのが横綱稀勢の里関だったのです。
相撲が大好きだった稀勢の里関が、土俵外の、自分の努力でどうこうするところでない力によって、引退までの時間が縮められてしまった気がして気の毒です。

稀勢の里関、ありがとうございます

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