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2017年6月 8日 (木)

肝苦りさ(ちむぐりさ)

2017年6月8日(木)0:00~ Eテレ ETV特集「沖縄を叫ぶ~彫刻家・金城実~」(再放送)視聴

番組内容(番組HPより)

沖縄や戦争、人間の尊厳をテーマに創作を続けてきた彫刻家・金城実(78歳)。「芸術は解放の武器たりうるか」と自らに問いかけ、差別や貧困の現場に身をおいてきた。70年代には作品をアトリエから持ち出してキャラバンを行い、闘う芸術家として知られるようになる。圧倒的な存在感で迫る彫刻作品。沖縄から東京、大阪、そしてふたたび沖縄へ。人びととの出会いの中で育まれた思想。その型破りな日々と人生を見つめる。

金城さんのことば(私の覚え書きです)
「かわいそう」と「肝苦りさ(ちむぐりさ)」ということばがある。どちらも似ていることばだが、「かわいそう」は上から目線のことば。「「肝苦りさ」は沖縄のことばで、他者(ひと)の痛みを自分の痛みとして感じる」といった意味です。
(以上)

「沖縄の基地問題」と表現されるけれど、基地問題としては、「日本の」であり、「日米の」であるはず。そらが「沖縄の」と表現することは、やはり基地を沖縄に押し付けているということの表われ。それでいて、「沖縄の人たちがかわいそう」という目線は、金城さんが仰るように「上から目線」でした。
沖縄の方々の苦しみは、イコール私たちの苦しみであるはず。そのことに気づかずに、「かわいそう」「なんとかしなければ」というのは、私もまた沖縄の方々を苦しめる者のひとりでした、ということ。
沖縄の方々は、私たちの苦しみを引き受けてくださっている。自分だけの苦しみではない。他者の苦しみも含めて、我がこととされる方々だからこそ、「肝苦りさ」ということばが生まれてきたのだと、金城さんのインタビューを聞いていて感じる。「肝」…内蔵が、こころの底が、「苦しい」ということ。世界全体の苦しみを、我がこととして受けとめていることば。

ご自身の作品に触れながら涙される金城さん。
「作家が自分の作品に泣いているようじゃ落第。でも、思い出すと泣けてくるんや」
それだけ、苦しみを、想いを、願いを込めて作品を作られているのですね。
画面に時折でてくる作品の表情が、人間以上に人間的で、なんども息を呑んで見ました。
本放送を見忘れてしまったのですが、再放送でお目にかかれてよかったです。

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