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2017年6月17日 (土)

もし民意を尊重すると言うのであれば、強行採決する必要などありません。しかし強行採決したということは…

2017年6月17日(土) 「東京新聞」朝刊 「本音のコラム」

地球の反対側でも    師岡 カリーマ

 奇妙な1日だ。母の国 日本の国会で「共謀罪」法案の強行採決が行なわれていたちょうどそのころ、父の国 エジプトでも、民意や司法の判断を踏みにじるゴリ押し採決が行なわれていた。ふたつの島をサウジアラビアに譲渡する協定が、議会で批准されたのである。
 (多額の援助や投資と引き換えに?)主権が移譲されたのは紅海の要衝に浮かぶ二島で、国内の合意を得ることもせず、憲法にも反して、シシ大統領の一存で「領土を売った」として、エジプトでは強い反発を招いた。
 最高行政裁判所は協定を無効とし、二島をエジプト領とする判決を言い渡したが、この裁判で活躍した著名な人権弁護士は先日、「抗議デモで品位を乱す手ぶりをした」容疑で逮捕されている。来年の大統領選立候補に意欲を見せるが、有罪ならその道は閉ざされる。彼を支援する若者も数多く拘束されたと聞く。
 今回は、来月予定される最高憲法裁判所の判決を待つことなく、議会に二島譲渡を批准させた形だ。その間、治安部隊に包囲された記者組合本部で抗議集会が行なわれていたが、この日は記者逮捕の知らせがSNSを通じて続々と入ってきた。
 警察国家エジプトと一緒にするな、と叱られたら、素直に謝ろう。だがこうも言える。民意を無視する強行採決は本来、こういう強権政府がすることだと思っていた、と。    (文筆家)

 

つい自国のことでいっぱいいっぱいになってしまいます。そんなときに、当然他の国でも権力者によって民衆が踏みにじられていることは起こっているわけで。
権力者やそのとりまきにとって都合の悪い人物は捕らえられ、都合の悪い情報はもみ消されていきます。そのことをエジプトは示してくださったのであり、このことは、やがて日本でも起こります。いや、既に起こっています。

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