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2017年3月 2日 (木)

教えられ、育てられる

昨日は、「3月の掲示板のことば」として、娘が幼稚園で歌っている歌の歌詞を掲示しました。
「良い歌ですね」というコメントをいただいたりしました。短く温かい表現で、しかも子どもたちのまっすぐな歌声で歌われたら、感動してしまいます。

で、いろいろと思うところがあります。今、園児たちに教育勅語を暗唱させている幼稚園のことが話題となっています。
園児たちは、自分の判断で「これは良い言葉・歌ですね」「この言葉・歌にはこ賛同できません」などと判断・主張することができません。先生や親が言うがいうがままに、元気よく、まっすぐな気持ちで暗唱・歌唱してくれます。先生や親に誉められると嬉しいな♪って思いながら。
それだけに、先生や親は、子どもに伝えることばに対して熟考しなければいけません。何を伝えるにしても(教育勅語にしても、他のことばにしても)、先生や親、その人自身の主張を伝えることになります。それだけに、多面的に物事をみて、いろいろなことを考え、同時に相手の声に耳を傾けることを心がけなければいけません。それが大人なのかもしれません。(そう考えると、そこまでできる大人って、そうはいないから、だからあのような幼稚園の運営も可能だったのかもしれません)。

保育園も幼稚園も学校も、それぞれの運営方針・教育方針があるはずです。それをハッキリ表に出して、入る側もそれら方針にキチンと目を通し、出来ることなら そこに通う保護者の声・意見も聞けるといいですね。
その上で、そこの方針と合うならば、お世話になればいい。とはいっても、今は保育園・幼稚園を選べる状況ではないですものね。仕方なく通園させている方もいるかもしれませんね。
そういう意味で、「教育勅語」を暗唱させていて、それが入園前から分かっているのなら、選ぶことはできると思いますが。

「教育勅語」は、サラッと読むと、「親孝行しましょう・兄弟仲良くしましょう。夫婦仲良くしましょう。友だちとは仲良くしましょう・・・」と読めます。「なんだ、良いことが書いてあるんじゃないか」と思う保護者もいることでしょう。
しかし、戦前に、国のために国民はあるということを主導しようとしたことばであり、思想統制の背景があることばです。そもそも「勅語」とは「天皇のおことば」です。つまり、「天皇(天皇制)を中心に、国作りのための教育をせよ」という(明治天皇)のことばになります。耳障りの良い言葉が並んだ最後に、教育勅語では「正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう」とあります。天皇のおことばとして、「国のための真心を尽くしましょう」。戦前に教育勅語が学校で朗読されていた。敗戦後にGHQ「連合国軍最高司令官総司令部」が「教育勅語」の朗読と神聖化を禁止したのも頷けます。
現代、問題となっている学園の園長・副園長は、中国・韓国嫌いとして報道されています(教育勅語の中に「広く全ての人に愛の手をさしのべましょう」とあるんですけどね)。中国や韓国は嫌い・天皇勅語を暗唱させる・国のための真心を尽くしましょう・・・愛国心の植え付けをしているのですね。愛国は、他者排斥につながります。

子どもたちをどれだけ大切に想っているのか。子どもたちに何を伝えたいのか。子どもたちと共に生きたいのか。
教育は、私自身が教えられ、育てられていくこと。自分の主義主張を押し付けることではありません。

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