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2017年3月11日 (土)

根っこでつながっている意識が感じられれば、風化なんてしない

ネットが普及し、ホームページ、ブログ、SNSが手軽に扱えるようになりました。自分の想いを発する場ができました。自分の想いを、自分のことばで発することができる。素晴らしいことだな!と、想いました。
しかし現実は、自分の想いを発する際に、自分の価値観とは合わない人間を非難卑下することばが溢れています。「私は、このように考えます(こういう思想の持ち主です)。なので、このように考えます」というような表現をすればいいのに、「私は、このように考えます。だから、○○は許せません」と、名指しで他者(ひと)を貶める。
悲しいです。
で、「ネットの普及によって、他者を傷つける人間が多くなった」というようなコメントに多々出会います。私も、そう感じていました。でも、よく考えてみると、人間の本性って、そう簡単に変わらないと思うのです。それこそ、人類の誕生から連綿と受け継いできたDNA、本性があるはずです。ネットの普及によって、そのことが露骨に現われてしまっただけのことで、ネットのせいではありません。

さて、何を言わんとしているのか。
2017年3月11日、2011年の東日本大震災とそれに伴う原発事故から6年の月日を経ました。7回忌を迎えることとなります。
大震災をきっかけに、人と人とが助け合う活動が現われます。「絆」ということばが大切にされました。阪神淡路大震災の際も、中越地震の際も、熊本を中心とした九州震災の際も、日本国内を越えて、世界中から救済の手が差し伸べられました。人間って、やっぱり優しいんだ!と感じます。で、改めて感じることは、震災や困った出来事をきっかけとして人間は優しく変われるのではなくて、本性として優しいのです。

他者を傷つける本性と優しい本性。それぞれを元々持っている。そんな矛盾した本性を、人間は誰もが背負って生きています。
震災をきっかけに、誰もが優しさを表出するわけではありません。中には、「補助を受けられるのだから、贅沢言うな!」などというようなことを言う人もいます。また、他者の欠点が気になったときに、他者を責めるのではなく、「あぁ、私にも同じような性格があるなぁ」と、自身を見つめ直し、他者を受け入れられるようになる人もいます。

ネットや震災や・・・人の性格が露骨に表われる出来事はあるけれど、そのことによって性格が変わるわけではありません。一人ひとりが、矛盾した本性を持って生きている。そのことは、しんどいし、つらいことでもあります。でも、だからこそ、他者と分かり合える可能性があるのではないでしょうか。一人ひとりが、全くかすることのない本性であるならば、助け合うということも、傷つけあうということもありません。
バラバラの性格・価値観を持っているようであるけれど、本性は一緒。その気付きが、これからも末永く付き合っていける原動力となるのではないかと感じました。

震災から6年。震災の記憶や、悲しみや、他者を想う気持ち(絆)が風化していると、言ってしまうことは簡単ですが、根っこ(本性)でつながっている一人ひとりであるという気持ちを感じられれば、風化するなんてことはないんじゃないかな。と、東日本大震災から6年目を迎えて、感じていることです。
南無阿弥陀仏

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