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2017年1月10日 (火)

「壁」は、外から他者(ひと)が入ってこないけれど、自分から出ていくこともできない

2017年1月8日(日)放送 TBS「サンデーモーニング」より
早稲田大学名誉教授 加藤諦三先生(社会心理学)のことば

得体の知れない不安に突き動かされたとき、人はなぜ「壁」をつくるのでしょう?

心に「壁」をつくるということは、人とのコミュニケーションができなくなったということ
自分の価値が否定されるのが怖いし不安だから
心の「壁」をつくって自分の世界に閉じこもる

現代のリーダー達が、しきりに排他的な言葉を口にするのは?

人間というのは矛盾した存在で
基本的に「成長欲求」と「退行欲求」を持っている
「成長欲求」は、負担を背に成長していこうということ
大変厳しいが、結果として人間にとって幸せがあるということ
「退行欲求」は、その場の満足を求める
負担から逃れたいという、小さな子どものいいとこ取りみたいなこと
昨年(2016年)は、世界は明らかに「成長欲求」を拒否した 「壁」をつくった
去年に流れのまま、それぞれの国が「退行欲求」に従えば
人類が“成長を拒否した”流れが主流になってしまう
非常に危険な状態になる

今世界は、「壁」をつくろうとする、内向きな「退行欲求」の流れの中にある

加藤先生のことばは、社会心理学者としてのことばでもあるけれど、人間そのものを内観していることばのように聞こえてきます。
「成長欲求」とは、経済的成長のみを意味するのではなく、「人とつながっていたい欲求」だと、私は受けとめます。しかしそのためには、鬱陶しいことも多く、一部の仲良し・同じ経済レベルの人間とつるんでいればいいという、“退行した欲求”も生じてきます。
「成長欲求」と「退行欲求」、どちらが良くてどちらがダメで、という話ではなく、加藤先生も「矛盾した欲求を持っている」と仰っるように、どちらも持ち合わせているのが人間。しかし、今はその「退行欲求」の面が、経済的・地位的にトップに立つ人間から溢れ、不満や不安を抱える人々に浸透していっています。そんな時代です。
番組で、出演者の寺島実郞さんが指摘しています。
「世界人口が75億に成ろうとしている時代、60億超の人間が“成長欲求”の中を生きている。途上国や新興国など。“成長欲求”のど真ん中にいます。民主国家において、とんでもない選択が進行している衝撃の中で、リーダー国は、負担があっても世界をまとめていくために一歩前に出ようよという役割を果たしてきていたのに、“退行欲求”の中に引きずり込まれている。羅針盤がなくなってきている。(扇動されるのではなく)自分で考えなければいけない」と。

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