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2016年11月16日 (水)

冷めたことばと、体温のあることば

次期アメリカ大統領選に当選したトランプ氏に対し、
日本の安倍首相は「日米同盟は、普遍的価値で結ばれた揺るぎない同盟だ。その絆をさらに強固なものにしていきたい」とコメントしたという。

気になったのは「普遍的価値で結ばれた」というところ。
「普遍的」とは、「すべてのものに当てはまること」を意味します。
「同盟」が「普遍的」ということは、「日本と米国のすべてにとって」ということ?
その「すべて」とは、どこのことを言っているのだろう?
安倍首相とトランプ氏にとってということ? 自分たちの支持者にとってということ? 自民党と共和党にとってということ? 
日本と米国に住むすべての人々(国民)という意味? それとも、日本と米国という国の枠を超えた全世界の人々という意味?
「普遍的」に込めた想いが見えなくて、伝わらなくて・・・。

ドイツのメルケル首相は、「米独両国はいずれも、出身地や肌の色、宗教、性別などに関係なく、”自由と人権”が尊重される国である。この同じ価値観を踏まえて緊密に連携していきたい」とコメントしたという。
「出身地や肌の色、宗教、性別などに関係なく」ということばに、「普遍的」な想いが込められているように感じます。

「普遍的」ということばを使いながら、そこに普遍性を感じないコメントがある。「普遍的」と言いながら「自分さえ良ければいい」的な臭いを感じたから、気になったんだ。

普遍性に想いを巡らして出てきたコメント(出身地や肌の色、宗教、性別などに関係なく)からは、「普遍的」な願いが伝わってくる。メルケル首相のコメントに、体温を感じました。

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