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2015年12月 5日 (土)

優しさと強さは矛盾しない

昨日は、山田洋次監督のトークから、ことばをご紹介しました。
その山田洋次監督の最新作「母と暮らせば」に出演されている吉永小百合さんが、2015年11月26日放送の「報道ステーション」で、古舘伊知郎さんと対談をされていました。
対談は、吉永さんの希望で、埼玉県東松山市にある「丸木美術館」で撮影されました。
「丸木美術館」にある「原爆の図」を、いつか見に行きたいと思っています。

戦争反対・原爆反対・原発反対
その思いで、朗読活動を続けておられる吉永さん。
しかし、その思いは抱えつつも、3.11の大震災・津波・原発事故が起こるまで、無知であった自分を恥じます。
もっともっと知って、考えて、声を出していかなければいけないのだと。

「せっかく日本に生まれたのに、よく考え、世界に向かって言わなくてはならないことがある」(吉永さん)

「核と人類は、共存できないと思っています」という古館さんに、吉永さんも賛同されます。

映画「母と暮らせば」は、長崎が舞台です。
母(吉永さん)と、原爆によって亡くなった息子(嵐の二宮和也さん)の物語。
亡くなったはずの息子が、たまに母の前に現われ、会話を重ねるファンタジー。
この映画を撮った山田監督には、原爆はダメ、戦争もダメという想いが込められています。

映画を観た古館さんは仰います。
「変な言い方ですけど…一方が死んでから、あぁいう会話ができるのかなぁと思いました。面と向かうと言えなかったり、言い合いになったりしますものね」
吉永さんも「そうですね」と応えます。

個人的な話を挟みますが、数日前、ある先輩僧侶がお浄土に還られました。
私は、直接の関わりはほとんどなく、1度一緒に吞みに行った記憶があるくらいの方なのですが、
多くの方々が、SNS上で、早すぎる死を悲しんでいます。
直接に交流を持ち、その人柄を懐かしみ、別れに涙する人。
SNS上で知り合い、直接会ったことはないのだけれど、1度も会うことが叶わなかったことを後悔する人。
「いつか会いましょうね」ということばを交わしながらも、結局会えずにいた方が多くいらっしゃいます。
今、年賀状を書いている方も多い時期だと思いますが、「今年は会いたいですね」なんて想いを書かれる方もいるのではないでしょうか。
本当に会いたいのなら、会っておきたいのなら、機会は自分で作るもの。会いに行って、話をしましょう。

また、親との会話も、お互いが生きているうちじゃないと、できないんだなぁと思いました。当たり前のことなんですけどね!!
私は、ほとんど口を開くことがないので、そういえば親ともそんなに話してないなぁと、対談を見ながら反省していました。妻は、私の親とも楽しそうに会話を重ねています。傍から見ていて、「どっちが本当の親子なんだろう?」と思うほどです。
対談を聞いていて、「もう少し話そうかなぁ」と思いました。

とはいっても、この世で関わりを持てた人の有難さって、亡くなられてから気付くものなんですよね。
「もっと話しておけば良かった」…その後悔の気持ちは、痛いほど分かります。でも、それに先だって、出会えたことに感謝したいと思います。

対談に戻ります。
吉永さんのお母様は、「戦争はいけないことだし、嫌だけど、戦争をしている当時は、そんなこと口にすることも許されない時代だった」と仰っています。
そのことばを聞いて育ったからこそ、現代(いま)、戦争はいけないことだと、戦後と言われる時代を70年過ごしてきた日本人として、世界に訴えていかなければいけないと、吉永さんは仰います。
まだ声を挙げることはできているけれど、9月19日に安保法案が通ってしまい、戦争反対を声に出すことに圧力がかかる時代になってしまいました。TBSの「ニュース23」の岸井 成格(きしい しげただ)さんに対する圧力がかかっているのも、危うい時代が既に来ていることの反映だと思います。古館さんにも、圧力がかけられている噂が絶える日はありません。
しかし、声をあげるべきことは、あげ続けて生きたいと思います。

吉永さんのデビューシングル「寒い朝」(作詞 佐伯孝夫/作曲 吉田正)
(歌詞)「北風吹きぬく寒い朝も 心ひとつであたたかくなる」
想いひとつで、寒くもなるし、暖かくもなる。
沈み込んでしまうのではなく、こんな時代(とき)だからこそ、訴えていかなければいけないことがある。

「積極的平和主義」とは、「平和のアピール」であり、「武器を持たないこと」。
吉永さんと古館さんが、お互いにエールを送って、対談は終わりました。

優しさの中に信念がある吉永さん
古館さんが、吉永さんとの対談を終えて語ります。
「優しさと強さは矛盾しない」

(文中のことばや対談の流れは、すべて私の覚え書きであり、正確なものではありません)

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