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2014年12月 1日 (月)

2014年12月のことば

私の生活の基盤を支えていたのは、
電気、ガス、水道ではなくて、
山や川であり、大地であるんだなと思います。
広田奈津子

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南無阿弥陀仏の大地
悠久の時の流れの中に、長いいのちの流れの中の一点に、わたしはいます。
果てのない空間の中に、際限なく広がるひかりの中の一点に、わたしはいます。
時間と空間、「いのち」と「ひかり」が交差する一点に、わたしは生まれ、生き、生を尽くします。
誰もがみんな、そのような一点を生きています。一点を生きているとはいっても、単身単独で生きているわけではありません。すべてのいのちとつながっています。
同じ時を生きる者とだけつながっているのではありません。わたしに先立って生き抜かれた方とも、これから生まれるいのちとも、わたしはつながっています。
交流がある者とだけつながっているのではありません。まだ見ぬあなたとも、気が合わぬ者とも、わたしはつながっています。
つながって生きている現実。だからこそ、誰かのことを想えば、同時に、誰かのことを忘れています。誰かのことを大切にすれば、同時に、誰かのことを傷つけています。何かを犠牲にして成り立っているのが、わたし。
優しさを持っているにも関わらず、他者(ひと)を傷つけずには生きていけないわたし。そのような悲しい現実に、どうしてわたしは生まれ、生き、生を尽くしうるのでしょうか。それは、「いのち」と「ひかり」が交差する一点一点すべてに、「ねがい」がかけられているから。「共に生きましょう」という「ねがい」が。人種も、性別も、宗教も、思想も、立場も、貧富の差も、そんなもの全く関係なく、すべてのいのち(人間だけではありません)に「ねがい」がかけられています。
すでにかけられている「ねがい」。悲しい現実の中に、「ねがい」を感じられます。誰もが、南無阿弥陀仏の大地を生きているのですから。

人間といういのちの相(すがた)
今月のことば、広田奈津子さんのことばは、東本願寺発行の「同朋新聞」9月号「人間といういのちの相」よりいただきました。
広田奈津子さんは、環太平洋の先住民に関心を寄せるうちに、東ティモールの人々に出会います。東ティモールの人々との出会いを通して、あらゆるいのちとつながって、今のわたしがいるということの気付きをお話されています。

「私(広田さん)は日本に帰ると、街に住んでいて、大地とのつながりを見いだすことが難しい」と言うと、東ティモールのおじいさんが「祈ってあげるから、あなたの山の名前を言いなさい。簡単なことだ。どれだけ都会に住んでいても、水は飲んでいるはずで、その水をくれている山でいいんだ」と言われました。「分らない」と言うと、「君は、はるばるこんなに遠くまで来て、何をしているんだ。早く家に帰って、山に挨拶をしなければ駄目だ」と怒られました。私は「ああ、こんな基本的なことを知らずに、今まで自分の力で生きているような気になっていたんだ」と気づかされました。 (「同朋新聞」9月号より)

優しさの中にいると
恵まれた環境に身を置いていると、いつの間にか、それが当たり前になってしまいます。
電気、ガス、水道など、ライフラインが整備されている恩恵はあります。ですが、それに先立って山や川、海や大地があるということが、どんなに基本的なことか。その恩恵を忘れて、わたしは生きていました。
「ねがい」の中に生きている。自然の恩恵を受けている。そんな境遇の中に身を置けるのは、特定の誰かではありません。大地は、選ばれし者だけが立てる場ではありません。誰もがみんな立っているのが大地です。
豊かさの中にいると、豊かさに気づかなくなります。
優しさの中にいると、優しさに気づかなくなります。
温もりの中にいると、温もりに気づかなくなります。
豊かさや優しさや温もりなどは、求めるものではなく、気付くものなのかもしれません。気付くことが出来ると言うことは、すでにあるということ。すべてのいのちが、 同じ大地に、すでに立っています。そのような基本的なことを知れば、2014年暮れの過ごし方は定まるのではないでしょうか。

   

掲示板の人形

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吉祥寺のコピスに買い物に行ったとき、このネコちゃんたちと目が合ってしまいました

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