« 積み重ね | トップページ | つばきの葉 »

2014年2月26日 (水)

つもった雪

つもった雪 (金子みすゞ)

上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。

下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。

中の雪
さみしかろな。
空も地面もみえないで。


ひとつの塊にしか見えない雪
その雪も、金子みすゞさんの眼には、上の雪 下の雪 中の雪 と見える。
さむかろな 重かろな さみしかろな
他者を想う温かい眼

雪を見つめる眼→雪に自分自身を見ていたのかもしれない
つめたい雪がさしていて 何百人ものせていて 空も地面もみえないで
こんなにも多感で、いろいろなものを見て、他者を想う温かさを持っているのに、自分自身の中では、空も地面も(なにも)見えない淋しさを感じていたのかもしれない

誰も通らぬ朝、黙々と雪かきをしていると、何も聞こえない 何も見えない感覚になる
この世にポツンと私ひとり
冬のにおいがする

« 積み重ね | トップページ | つばきの葉 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 積み重ね | トップページ | つばきの葉 »

フォト
2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ