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2013年11月 4日 (月)

ひとり ひとり

ひとりが ひとりに 出遇って生きてゆく。
出遇ってしまったら、忘れられないんです。


佐々木道範さんのことば。
彼のことばを聞いていて、こころに響き、今月のことばに掲示しました。
「人と人との出遇いが大切」というような表現はよく耳にするし、わたしたちが生きている真実。
でも、彼のことばに力(こころの底からの叫び)を感じたのは、「“ひとりが“ひとり”に」と言われた所だと思う。

 
「人と人との出遇い」と言ったとき(聞いたとき)、自分を外しがちになる。
でも、「ひとりがひとりに」と言ったとき、自分も他者(ひと)も明確になっているような気がしました。

 
ある先輩僧侶が憤っていました。
「新幹線の、3人がけの席の窓側に座っていたときのことです。私の隣に、若い2人のお医者さんが座りました。会話からお医者さんと分かったのですが、腹が立ったのは、彼らは、手術する患者さんのことを、一例・二例って、しゃべっているんですよ。ひとり・ふたりではなくて。彼らにとって患者さんは人ではないのでしょうね」


「ひとりがひとりに出遇って生きてゆく」
ひとに出遇っているからこそ生み出されてくることばだと思いました。

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