一如のいたみ⑤
⑤生と死
「行者とタカ」の話は、私の中でとても気になっていて、ここ数年、寺の新盆法要の場でお話をしてきました(今年はしませんでしたが)。
「供養をする」と言うとき、「“生きている私が、亡き人のためにする”という想いがありませんか?」と、問い続けてきました。
「行者とタカ」の行者が、命に軽重をつけたように、「“生きている”ことに重きをおいていませんか?」と。
亡き人を大切に想う気持ちに偽りはありませんが、死を忌み嫌う生き方に、“生きている”ことに重きをおいているように感じて、「行者とタカ」の話から、そんな問いを発してきました。
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