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2012年4月14日 (土)

ご報告

2012年4月13日(金)
西蓮寺の若坊守(妻)を含む、東京五組若坊守の3人が、得度を受けるための考査を受けました。
3人とも無事合格。ご本山での得度に臨むことになりました。

得度の考査は、浄土三部経と「正信偈」念仏和讃を読みます。
以前も書きましたが、東京五組では若坊守の会があり、成満寺佐伯朋子住職にご指導をいただき、声明の稽古をしています。
住職・副住職は当然得度をしていますが、そのお連れ合いは、得度をしなければいけないという決まりはありません。個人の自由ですが、東京五組には若坊守の会があり、声明の稽古をしているおかげもあり、ほとんどの坊守・若坊守が得度をしております。
このたび、夫を踏み台にして(笑)ご縁をいただいた真宗を、親鸞聖人の仏道を歩む朋が3人生まれたこと、とても嬉しく思います。

妻には、ろくに稽古をつけてあげられなかったのですが、先生が熱心にご指導くださっているので、私個人的には、考査も受かると思っていました。しかし、3人の若坊守(みんな在家出身)は、不安だっただろうし、それだけに一生懸命個々に稽古をしたことと思います。
考査をしていただいた東京教務所長が「個人では不安になるけれど、みんながいるからがんばれるし、そういう関係があることが大切です」と仰っていました。

考査の前の晩、久しぶりに一緒にお経を読みました。私たちがお経を読んでいる横で、次女が音楽が流れる本のボタンを押し、「いーとーまきまき♪」のメロディが流れはじめました。そっちにつられそうになりました。
得度を受けましょうという話が出た頃と比べると、雲泥の差でした。知らないうちに上達していて驚いたし、感激したし、自分の至らなさを痛感しました。次女をおぶりながら練習してたもんね(次女にとってお経が子守歌)。
「それだけ読める人を落とすんなら、今坊さんやっている人間の僧籍を剥奪しなきゃいけなくなるよ」と、励まし(?)ました。

3人とも合格をいただき、みんなの努力と、佐伯住職のご尽力に感謝です。

考査を受けた晩、妻と会話をしていて、ふたりしてO野さんのことを思いました。
3人もよく頑張ったけれど、その努力を感じるからこそ、O野さんも努力されたんだなぁってあらためて思いました。
このブログからの出遇いで、親鸞聖人のおしえに生きることをえらばれ、大谷大学に行き、そこで得度の志をもたれたO野さん(伏せ字の意味がないか)。ろくに稽古もつけてあげられず、不安の中で考査を受けられたことと思います。無事考査を合格し、雪の降る中、ご本山で得度をされました。
あらためて、その努力と志に頭が下がる思いです。今も朋に親鸞聖人のおしえに生きられること、嬉しく思います。

得度は、その人自身が仏道を歩む決意を示すものですが、周りにいる人間に、「あなたの人生によりどころとするものはあるのか?」「仏法僧の三宝をよりどころとして歩んでいるのか?」と問うものであるんだなぁと突き刺さるように感じました。
「今のあんた、どうなのよ?」と、自分を問うているところです。

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コメント

若坊守さんの得度考査、合格おめでとうございます。かなり厳しいハードルですが教えに生きていることに喜びつつ、猛特訓をされたことと思います。

いよいよ得度。私も改めて仏道を歩むものとして「よりどころ」となっているのか、厳しく問い直したいと思う機会となりました。ありがとうございます。

しかし、声明の上達は何よりも先生とのめぐりあわせ、稽古の密度ですね。わたしも我がことのようにうれしいです!!

☆たかさんへ
何事も出遇いなのだなと、あらためて思います。

先日は同朋会にお出かけいただき、ありがとうございます。
先生のご接待までしてくださったそうで、感謝申しあげます(^▽^)

近々 寺報発送します。お楽しみに。
またお会いしましょうね。

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