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2012年2月24日 (金)

東京五組同朋会 東日本大震災(2011.3.11)を心に刻む集い ご案内

2012年2月19日(日) 信光寺さまの定例聞法会 講師:清谷真澄住職
ご縁をいただいて、信光寺さまの聞法会には長いこと参加させていただいています。坊守さま・ご住職・ご参加の門徒さんたちに、いつも温かく迎え入れていただいています。
ご講師は清谷真澄住職。仙台のお寺のご住職でありますが、練馬にあります真宗会館でお勤めであり、昨年の震災後、「真宗大谷派現地復興支援センター」の主任として、仙台で活動をしておられます。ボランティアのコーディネート・救援物資の割り振りなど、現場で身をもって復興に携わられています。震災直後からこんにちに至るまで、現地の空気を肌で感じておられます。
信光寺さま聞法会では、立ち上げの時からご講師をされ、今でも隔月でご出講いただいています。


お話より
震災直後、仏教界においては「僧侶は傾聴しなければいけない」「僧侶が出来ることは傾聴である」ということがよく言われました。困っている人・苦しんでいる人の悲しみに身を添わせ、人々のお話に耳を傾ける。それが大事だと言うことです。
でも、私(清谷住職)は「そうかな?」と思いました。
確かに、傾聴は大切なことです。聞いてほしい苦しみ悲しみを、被災した方々は多く抱えています。でも、同じ被災している人には語れません。誰もが悲しみの中にいるのですから。どこの誰か分からない人の方が、語れることもあります。
そこで、仏教界としては、そういう人たちの声に耳を傾けようという声が出るわけです。
でも…傾聴に一番向かないのは“僧侶”だと私は思います。傾聴ではなく、説教してしまうのです。「ああすればいい」「こうすればいい」「こういう考え方をしてみましょう」・・・
傾聴の難しさを感じます。
“王舎城の悲劇”という物語があります。マガダ国国王ビンバシャラ王と、お妃のイダイケは、王子アジャセのクーデターにより、王(アジャセにとっては父)は殺され、イダイケ(アジャセにとっては母)は幽閉されてしまいます。
イダイケは、閉じ込められた牢の窓より お釈迦さまが説法をされているギシャクッセンを望み、お釈迦さまに話を聞いてもらいたいと願います。すると、ギシャクッセンでお話をされていたお釈迦さまがイダイケの要請を感じ、イダイケの前に現れます。
イダイケは、自身が抱える悲しみをお釈迦さまに話し始めます。が、悲しみの吐露というよりも、愚痴をこぼし始めます。「どうして私がこんな目に遭わなければいけないのか」「死んだ王にも責任がある」「アジャセがいけない」 挙げ句の果てに、アジャセをそそのかしたダイバダッタは、お釈迦さまの弟子であり親族でもあることから、「お釈迦さまにも責任がある」と、ののしり始めます。
イダイケの語りかけに、お釈迦さまは一言も答えません。黙して語らずです。
愚痴からののしりへと、イダイケのことばがエスカレートしても、ずっと黙って話を聞いている(傾聴している)お釈迦さま。そのお姿に、やがてイダイケの気持ちに変化が生じます。
「なにもかも他者(ひと)のせいにしていたけど、私にも責任があるのではないか…」
お釈迦さまの沈黙から、イダイケは自身を見つめる眼をいただきました。
そういうお話があります。「沈黙の説教」とも言われています。
傾聴とは、これほどのことだと思うのです。それだけ傾聴ということは難しいことであり、ついアドバイスや自分の想いを語ってしまう僧侶にとって、傾聴は難しいなと思いました。
しかし、震災から一年が経ち、ボランティアを継続してきた中で、被災され仮設住宅で住まいされている方々と、ボランティアに来てくれる人たちの間で、語り合える関係性が芽生えてきているように感じます。身近な人には話せなくても、ボランティアで来てくれる人には話せるということもあるものです。震災直後と比べれば物資は足りていますし、購入することもできるようになってきました。震災直後は炊き出しのボランティアが主でしたが、最近はでは居酒屋を開いてゆっくり話したり、足湯をしてお話を聞くという活動をしています。
お話を聞くということは、とても大切なことです。でも、頭から“傾聴”目的で聞くのではなく、関係性が出来たからこそ相手も話してくれるし、聞く方もゆっくり聞くことができるのだと感じています。
(以上 私のノートより)


清谷住職には、東京五組同朋会へのご出講をお願い致しました。
この一年の歩み・感じられたこと・現地の状況とその変化・これからの私たちにできることなどお話いただきます。
ぜひお出かけいただきたく、ご案内申し上げます。

【開催日】2012年3月15日(木)
【会 場】真宗大谷派 存明寺(ぞんみょうじ) (世田谷区北烏山4-15-1)
【時 間】13:30 受付 
      14:00 開会 東日本大震災追悼法要 お話
      17:00 閉会
【参加費】500円

東日本大震災を心に刻む集いご案内「higasinihondaisinnsaiwokokoronikizamutudoi.pdf」をダウンロード

東日本大震災を心に刻む集い会場「higasinihondaisinnsaiwokokoronikizamutudoikaijou.pdf」をダウンロード

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