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2011年10月

2011年10月28日 (金)

親鸞さまがおわします㉑

【第21回 出遇いは再会 山伏弁円(べんねん)との出遇い】
越後から関東に移り住み、親鸞聖人は主に稲田の地で、念仏のおしえを伝え始めました。
稲田では、修験者による加持祈祷が盛んでした。雨乞いや祈願成就のため、修験者である山伏にお願いして、加持祈祷してもらう。聖人のおしえ(ただお念仏申し、阿弥陀如来のすくいにおまかせする)とは対極にあるものでした。
はじめは聖人を不審がっていた稲田の民衆も、念仏のおしえをもの静かに語る聖人に惹かれていきます。
今まで、自分の願いを叶えるために加持祈祷を頼りとしてきた。しかし、あるがままを受け入れ、阿弥陀如来におまかせするという念仏のおしえは、次第に民衆に浸透していきます。
そのような状況を許しておけないのは山伏です。自分たちを頼りとしてきた民衆が、聖人のおしえを頼りとしはじめたのですから。中でも山伏 弁円の怒りはすさまじいものでした。ついには、「親鸞を殺す」と、聖人が住む庵に乗り込んでいきました。
弁円が自分に対して怒りを抱いていることを、聖人は伝え聞いていました。しかし、聖人は逃げませんでした。それどころか、血相を変えて庵に飛び込んできた弁円を
「ようこそ いらっしゃいました」
と、迎え入れたのです。聖人は、師法然と初めて会ったときに、「ようこそ いらっしゃいました」と迎え入れてもらったときのことを思い起こしていました。
少しも臆することなく、それどころか懐かしい人に会うかのように自分に接する聖人に対し、弁円の殺意は失せ、弟子にしてほしいと懇願します。
「念仏のおしえの前では師も弟子もありません。朋にお念仏申しましょう」
自身が法然上人からかけられたことばが、自然と出てきました。弁円との出遇いを通して、今は亡きお上人さまにまた会えた気がします。この弁円との出遇いも、お念仏のおしえのつながりの中で生まれたものなのですね。初めて会う気がしません。
昔からの知り合いのように迎え入れてくださった親鸞聖人。その聖人と共に念仏申す道を歩みだした弁円は、明法房と名のり、念仏のおしえを説き広めていきました。

2011年10月22日 (土)

先往く人を訪い 後の人を導く

10月17日(月) 東京五組若手の会(通称:アジャセの会)の例会がありました。
今月の会処(会場)は、とてもお世話になっていた、今は亡き住職のお寺。今では、その息子さんが一生懸命努力して住職の任に就かれ、坊守様(お母さん)と共にお寺を護られています。 
     
現住職がアジャセに入ってから、初めて会処となりました。
前住職もアジャセに入っていたので、何度もアジャセの会場となり、メンバーも何度もお邪魔してきました。何度も会場になっているけれど、初めての場です。
しかし、特別な感情を抱いているのは、伺う者ばかりではありませんでした。
現住職も、そして坊守様も、この日を心待ちにしていたそうです。
    
前住職が入っていた会に息子が入り、前住職と共に研鑽を積んでいた人たちが、またお寺に集まってくれる。
「感無量です」
コーヒーを淹れながらつぶやく坊守様の姿が印象的でした。
いのちって、つながっていくものなんだ…あらためて想いました。
 
前住職、現住職は自分の意見を持って、お寺を護っておられますよ。
  
現住職の姿が頼もしくて
坊守様の気持ちが輝いていて
またここで仲間が集まって
なによりも前住職が一緒にいるような気がして   
とても嬉くて、その日は遅くまで飲んでしまいました。
家に帰ってから、何が待っているかも忘れて。

2011年10月20日 (木)

寝台車 日本海


 
10月3日 京都での用事が済み、引き続き秋田に向かいました。
京都から秋田への交通に悩んでいた私に妻が、「“日本海”っていう寝台車があるわよ」とアドバイスをくれました。聞いた瞬間、“日本海”に乗ることに決めました。
 
坊守が長崎出身のため、東京から長崎へ “さくら”という寝台車に乗ったことが何回もあります。
2005年に“さくら”もなくなり、寝台車に乗る機会もなくなったなぁと思いました。
 
が、妻のアドバイス。久しぶりに寝台車に乗れることにワクワクしていました。
大阪と青森を行き来する寝台車です。京都を18:22に経ち、秋田には5:32に着きます。
“日本海”に乗り、久しぶりの寝台車を楽しもうと思いましたが、疲れからすぐに寝てしまいました。外は真っ暗だし、向かいの席の人もさっさと寝てしまったし。
 
寝はしたけれど、しっかりとは寝られないものですね。何度も目が覚め、秋田に着く前にしっかり起きてしまいました。体も痛かったです。思い出と現実のギャップ(年)を感じました。
 
ちなみに、秋田から東京へは飛行機で帰ってきました。

2011年10月15日 (土)

京都 鴨川


 
10月2・3日、久しぶりの京都
空いた時間に自転車をレンタルして、京都の風を感じていました。
どこに行く当てもなく自転車を走らせていたら、五条大橋(だったかな?)に辿り着き、北に向かって写真を撮りました。河原に下り、南下して京都駅に戻りました。
京都を自転車で走っていて嬉しくなりました。
嵐山など広域の観光地にレンタサイクルはありましたが、最近京都駅周辺にレンタサイクルのお店が目立つようになってきたように感じます。

2011年10月 1日 (土)

2011年10月のことば

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時の流れに身をまかせ
ただ過ぎゆくだけならば、
過去に起きた出来事が
過(あやま)ちとなって表われる。

     
諸行無常
生ある者はいつしか衰え いのち ある者は、いつかいのちを終えてゆく。
流れる時の中を生き、誰しも、すべてのものが、刻一刻と変化しています。
こころの底から涙した悲しい出来事も、腹の底から笑った楽しい出来事も、時が経つとともに、記憶の彼方へ追いやられてゆきます。次から次へと積み重なる出来事に、過去の出来事は下へ下へと埋没してゆきます。
悲しい出来事を忘れるために、時は流れてゆくのかもしれません。出来事のひとつひとつを覚えていては、先に歩み出せなくなるのかもしれません。人と人との間を生き、自然の中を生かされている私に、さまざまな出来事が襲ってくるのですから。
時の流れに身をまかせ、一日一日の生活を送るうちに、「起きた出来事」のことをいつしか忘れてしまう。
しかし、どんなに時が流れ、社会が変わり、風景が変化し、私のこころに動きが生じても、「起きた出来事」という変わらぬ事実がある。
自然災害、原発問題、戦争の歴史、家族の争い。忘れてしまいたい悲しみや消し去りたい出来事は、誰もが抱えています。たとえ記憶は消せたとしても、「起きた出来事」という事実は消えません。しかし、流れる時の中を生きる私たちの感情は薄れ、記憶はぼやけてゆきます。「起きた出来事」と「私の想い」は、時の経過とともに隔たり、なかったこととしてしまいます。
悲しみを消したくて、欲望のまま、時のながれのままに過ぎゆけば、また同じ過ちをおかすこともあるでしょう。直面している原発の問題がそうなのかもしれません。
終戦から六十六年。核の危険性を訴え、核廃絶を願ってきました。しかし、私たちの生活の中に原発は厳然としてあります。このハッキリ分かる矛盾に、どうして気づかずにいたのでしょう。利便性の享受を望み、矛盾を厭わなかった。そして、その矛盾に苦しむ。
悲しい出来事は、時が解決してくれるという人もいます。そういうこともあります。「あんなに苦しかったのにね」と、振り返る余裕ができる日も来るものです。もちろん、そのようなことばかりではありません。何年経っても消えない悲しみや恨みもあります。喜怒哀楽、どの感情も、そこには、感情を生み出す「起きた事実」があります。
「起きた事実」は、流れゆく時の中で、楔(くさび)として打ち込まれています。つかまるものが何もない流れの中では、本当に流されてゆくだけです。「起きた事実」という楔があるからこそ、立ち止まってゆっくり考え、今まで流れてきた方をあらためて見つめ直し、これからの流れを観察することができます。現在・過去・未来…諸行無常を生きるとは、ただ流れに身をまかせて生きることではなく、一つひとつの楔を確かめながら生きてゆくことなのかもしれません。
諸行無常の響きに、老いゆく姿を想像する人もいます。いのちの営みの中、死もありますが、誕生もあります。後を生きる人に、自身の楔(経験・想い)を話すことが、後の世につながっていきます。そこには、決して朽ち果てることのない誕生があります。諸行無常とは、秋の淋しさ・冬の寒さではなく、春の芽吹きを表わしているのでした。

諸行無常。すべてのものは移ろう。このままを保つことはありません。生ある者は衰え、いのちあるものは いのち終えていく。感じたこと、考えたこと、想ったことも時々刻々と変化する。「諸行無常」のおしえをいただき、  移ろいゆくいのちを感じていました。しかし、「起きた出来事」は、変わることなくあり続けます。「諸行無常」を生きながら、「起きた出来事」という事実が、楔として人生に打ち込まれています。楔を忘れる時、人はまた過ちを重ねます。
     
   
   
掲示板 今月の人形
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クマでしょうか イヌでしょうか…
   
Dsc_0935
境内に流れる小川(というか、循環式の池)を背に

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