西蓮寺報恩講
11月5日(木) 西蓮寺報恩講が厳修されました。
新型インフルエンザの影響でしょうか、今年は参詣される方が少なかったです。例年のほぼ4割減。参詣される方が少なくて、淋しかったです。
蓮如上人がおっしゃるように、人数が多いことが一宗の繁昌ではありません。
参詣された方の中には、志を持って大谷大学に入学され、西蓮寺報恩講のために京都から駆けつけてくださった方がいます。
9月30日にご本山で勤められた還座式に、帰敬式を受けてから臨まれた方がいます。
奥様とのお別れを縁に、親鸞聖人のおしえを聞き続けられている方がいます。
参詣された方、一人ひとりのお顔をみていると、親鸞聖人のおしえに出遇われ、報恩講にお参りくださったわけです。人数の多少では計れない、今におしえが伝わっている事実を感じます。
ご法話に耳を傾け、法要をみんなでお勤めしていると、大事な場に、一緒にいさせてもらっているんだという感動があります。
とはいいつつ、参詣が少なかった現実を見つめます。インフルエンザだけが原因ではないと考えています。これは私自身の、親鸞聖人のおしえを知ってもらいたい、伝えたいという想いの希薄化・欠如だと感じました。
個人的には、報恩講は毎年ワクワクしながらお迎えしています。ご法話をいただくことが楽しみです。報恩講という場にいることが楽しいのです。そういう場に、もっと多くの人に来てもらいたい。そういう場があることを知ってほしい。そう思っています。
「報恩講、楽しいのになぁ…」とつぶやいたら、妻は「じゃぁ、もっとそのことを伝えなきゃ」と言ってくれました。
うん、そういえば表現してないなぁ。楽しさが伝わらない態度なんだろうなぁ。もっともっと、喜びを外に表わさないといけないなぁ。やれること、できることはまだまだたくさんある!!
来年の報恩講(報恩講を迎えるまでの歩み)が楽しみになってきました。
11・12日と、大阪のお寺さんから 報恩講でお話をさせていただくご縁をいただきました。
寺報を読まれて、「こういう文章を書く人の話を聞いてみたい」ということでお電話をちょうだいいたしました。
有り難いことです。お電話をいただいてから、楽しみにしていました。
喜びをいっぱい表現してきます
« 2009年11月のことば | トップページ | ご恩思えば みなご恩 »
>参詣が少なかった現実・・・私自身の、親鸞聖人のおしえを知ってもらいたい、伝えたいという想いの希薄化・欠如だと感じました
僧侶のかつさんとしては、そう内省されることもやむを得ないとは思いますが、やはり人数の問題ではないでしょう。先日の同朋会での座談も「浄土へ往って還って来た人はいないというのに、特に僧侶の皆さん、本当に信じているのですか?」と発言される方が主導権を取っていたり、「聖人も本当かどうかは分からなかったのだろう」と発言される副住職様がいらっしゃたりということで、残念でした。
しかし、そう仰る方々も法座に連なることが無ければ時節が成じられることもないのですから、やはり多くの方々に集まっていただきたいですね。
・・・と、矛盾したことを書いて申し訳ありません。大阪での法話、ご苦労様です。
投稿: やす | 2009年11月11日 (水) 20:30
こんばんは。今頃大阪でお話されている頃でしょうか?やっぱり!見ている人はちゃんと見ていますね~私もこのブログに出逢った時、“このブログの主はどんな人だろう?会って話をしてみたいなぁ~”と思いました。先日も色んなページを巡り巡って、西蓮寺さんの白骨の会を取り上げた記事を読ませていただきました。私も色んなお寺を見てきましたが、本当にご門徒の方々を大切にされているお寺だな~と頭が下がります。きっと、かつさんの思いはご門徒の方々に伝わっていると思います。報恩講に行きたくても行けない方がたまたま今年はぶつかっただけではないでしょうか?でも、思いを行動に移すのは大変ですが是非頑張ってください。
私の兄が養子に行った先は、これまで住職と坊守二人だったから特別なことはできなかったようですが、最近兄がご門徒の方々との勉強会を始めたそうです。初めは集まりが少なかったようですが、少しずつ増えているようで住職にも喜ばれたと申しておりました。兄よりも先輩であるかつさんの言葉や取り組まれていることを兄にも教えてあげようと思います。いい刺激になると思うので(^.^)でもまずは・・・パソコンくらいさわれるようにさせないといけませんね(^_^;)
投稿: みどりん | 2009年11月11日 (水) 20:56
☆やすさんへ
コメントありがとうございます。
大阪から帰ってまいりました。
「浄土へ往って還って来た人はいないというのに、特に僧侶の皆さん、本当に信じているのですか?」
この質問に至るまでの経緯・内容がわかりませんが、法座が開かれているということは、浄土に往って還ってきた人(はたらき)があるということです。このような法座があり、そこに集う人々がいる。そういう事実を、もっと見つめてほしいです。大切にしてほしいです。
そして、若手には自身をもってほしい。そう思うこの頃です。
薫習されていくことを願うばかりです。
投稿: かつ | 2009年11月14日 (土) 22:49
☆みどりんさんへ
コメントありがとうございます。
大阪から帰ってまいりました。
「報恩講に行きたくても行けない方がたまたま今年はぶつかっただけではないでしょうか?」
ありがとうございます。ホッとします。
実際、報恩講を終えてから、「今回は参加できず残念でした」と、墓参に見える方が何人かいらっしゃいました。
来年に向けて、報恩講の呼びかけをしていきたいと思います。
お兄様、ご養子に入っていらっしゃるのですか。
勉強会、ご住職にほめていただけてよかったですね。
勉強会を開かれているお兄様・そこに集まってくださるご門徒・そのことを喜んでくださるご住職…素敵な関係が築かれていますね。
投稿: かつ | 2009年11月14日 (土) 22:57
新幹線の中からの長いメールをいただき、ありがとうございました。大阪では御苦労された甲斐があったようですね。やはり土徳が今の東京とは違うのでしょう。
あの日の同朋会の座談は、順番に一人一言する方式だったので自由発言は出来ませんでした。もし発言してよかったのであれば、「教行信証」とは浄土へ往って還って来た多くの祖師方の証文を集めた書だ、と発言したいところでした。
投稿: やす | 2009年11月15日 (日) 20:35
☆やすさんへ
茨木 大阪 東京 それぞれに土徳があります。
土地が変わると、人間も変わります。
面白いなと思いました。
座談…全員の感想が終わりましたら、どうぞご発言いただきたく、ぜひ「「教行信証」とは浄土へ往って還って来た多くの祖師方の証文を集めた書だ!!!!」と仰ってください。
投稿: かつ | 2009年11月16日 (月) 23:31