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2009年10月

2009年10月28日 (水)

親鸞聖人に人生を学ぶ講座

10月27日(火)
「親鸞聖人に人生を学ぶ講座」 笠間ブロックでの法話が、第7回(最終回)を迎えました。
4月から毎月1回。あっという間の半年でした。
テキストがあるとはいえ、毎回なにを話そうか、話の中心(テーマ)は何か、なにが問われているのか…いつもギリギリまで考えていました。
その講座も、いよいよ終わりを迎え、昨日は、思いのたけを、伝えたい限りのことを話させていただきました。そのせいで、時間をオーバーしてしまいました。スタッフのの方々には申し訳ないことです。
でも、おかげさまで、お伝えしたいことを伝えられ、お役目を果たすことができたのではないかと、個人的満足感にひたっています(もちろん、反省点も多々あるのですが)。
 
親鸞聖人が生活をされていた地、その息吹が残っている地で、「親鸞聖人に人生を学ぶ講座」の講師をさせていただけることになり、話を尽くせるだろうかと心配もありましたが、杞憂でした。
毎回50名前後の参加者、うち28名が7回の講座皆勤されていたとのこと。私も無事皆勤させていただけました。7回も講座を重ねると、お互いに顔見知りになり、毎月お話に行くことが楽しみでした。
講座に参加されるご門徒は、私のたどたどしい話に一生懸命に耳を傾けてくださり、話している私自身の中から、伝えたい想いが引き出されていくような感じでした。
みなさんそれぞれの人生において、話をきいてくださいました。
 
話を終え、恩徳讃で閉会。
教壇に立っている私に、何人かの方が感想を述べにきてくださいました。
「これからもいろいろな出来事があるだろうけど、しんどいときには、この講座にたちかえろうと思います。力をもらいました」
そのようにおっしゃっていただけて、私の方こそ力をいただきました。ありがとうございます。
   
ご参加くださいましたご門徒の皆さま、場を用意してくださったスタッフの皆様、会場のお寺のご家族の皆様、半年間お世話になりました。親鸞聖人と向き合った、本当に楽しい半年間でした。ありがとうございます。
   
その後、スタッフと反省会(懇親会)
いろいろとご意見・ご指摘いただきました。私の財産です。ありがとうございます。
反省会というよりも、旧知の人間ばかりなので、昔話に花が咲きました。楽しく、懐かしかったです。
    
  
上野駅⇔友部駅は一時間で着くのですね。もう少し時間がかかるような気がしていましたが、ちょうどいい乗車時間でした。
行きは、車内販売のコーヒーを買ってからレジュメを眺め、その日の話のイメージをして、
帰りも、車内販売のコーヒーを買って、ホッと一息。毎回の決まりごとでした。
昨日は、最終回ということで、あるご夫婦から、「先生ありがとうございました。これ、地元の羊羹です」と、羊羹をいただいていました。いつも通りコーヒーを買い、いただいた羊羹を手に取りました。お店の包み紙の上に、さらに別の紙をご自分で包んだものでした。その、ご自分で包んだのであろう包み紙をはがしていて、「この紙で包んでいるとき、私に渡すことを考えながら包んでくださったんだろうなぁ」なんてことを想ったら、なんとなく目が潤んできました。
今日、家族でいただきました。とても美味しかったです。ありがとうございます。
   
    
笠間市では、菊祭りが開催されています。きれいな菊、ボリュームのある菊が、友部駅前に展示されていました。

2009年10月22日 (木)

さようなら やま小屋

10月22日(木)
今日は西蓮寺仏教青年会 白骨の会でした。
お寺に集まり、参加者どうし、日々考えていること、感じていること、みんなに聞いてほしいことなど、語り合う会です。
お寺でのフリートークが終わったあとは、駅の近くの居酒屋さんに場所を移して、二次会の開始です。お寺で話していたことの続きだったり、まったく違う話になったり、場所を移すのも楽しいものです。
さて、駅の近くの居酒屋さんですが、白骨の会御用達のお店があります。参加者も、そのお店のメンチカツを食べることを楽しみにしています。メンチカツだけでなく、料理の全てが美味しいです。私は、ピザと昔ながらのナポリタンが大好きです。
今日も、参加者みんなでワイワイ話しながらお店に向かい、心の中ではメンチカツを楽しみにしていました。
ところが、お店に近づくと電気が消えているではありませんか。
「あれ!臨時休業かな?」
悲しげにお店の前に行くと、もっと悲しい出来事が私たちを待っていました。
「閉店のお知らせ」の貼り紙が
みなが言葉を失いました。


白骨の会メンバーは、「やま小屋」さんでの食事を楽しみにしていました。
閉店とのこと、残念です。
今までお世話になりました。ありがとうございます。

宗祖親鸞聖人御真影還座式

9月30日、東本願寺において、親鸞聖人の御真影還座式が勤まりました。
御修復中だった御影堂の修復が完了し、修復期間中 隣の阿弥陀堂に移動していた親鸞聖人の御真影(木像)が、約6年ぶりに御影堂に還ってきました。
 
当日は雨の降る中、多くのご門徒が御真影の…というより、親鸞聖人が御影堂にお帰りになる姿を見に来られました。手にする情報によって、人数がまったく違うのですが、5000人とも10000人とも12000人とも20000人とも言われています。
多くのスタッフも、雨の中、それぞれのお仕事をがんばっていました。
Photo
     
開式は12時半ですが、場所取りのため、9時半にご本山に向かいました。
御真影が還ってくる御影堂は、団体参拝優先で個人は座れないため、御真影が出て行かれる阿弥陀堂に行きました。
まだそんなに人は多くありませんでしたが、できるだけいい場所で御真影を拝みたいという方々が、既に見やすい場所を陣取られていました。
どこに座ろうかなとキョロキョロしていたら、私を呼ぶ声が。
「ん?」
「カメラ持って来てますよね」
「うん、持ってきたよ」
「僕は、取材でいろいろな場所で写真を撮りますんで、この席で写真を撮ってくださいませんか。つきましては…」
「データをあげればいいんでしょ^^」
「はい^^」
ということで、最前列の、阿弥陀堂からの出発を待たれて、御輿に乗られた親鸞聖人の前に座ることができました。こういうのも役得と言うのでしょうか?
Photo_2
    
以前、本山での声明講習の御朝事(朝のお勤め)の際、御真影のそばに座ってお勤めをさせていただくことがありました。そのときは、「親鸞聖人だぁ」って、感動しながらジッと眺めていました。
今日も親鸞聖人がすぐそこにいらしゃる。「これから御影堂にお戻りになるんですね」。しばし、会話をさせていただきました。
    
開式までまだ時間があります。
堂内を観察していると、御真影に向かって手を合わせ、「南無阿弥陀仏」とお念仏を称え、深々と頭を下げられるご門徒が、何人もいらっしゃいました。
「こういう方々のおかげで、聖人のおしえが、お念仏が、今、私に届いているんだなぁ」と感じました。
  
12時30分 開式
故・米沢英雄先生の詩「その人」を、米沢先生と親交のあった中津功先生が朗読されました。聞いていて、ジーンときました。
中津先生は、この日のために、ご実家で何度も米沢先生の詩を声に出して読まれていたそうですが、読むたびに涙が溢れれてきますと仰っていました。
   
勤行が終わり、御真影が、阿弥陀堂から御影堂へ還られます。
阿弥陀堂のご門徒の方々は、立ち上がって御真影を見送られます。 
御影堂の様子はモニターでしか分かりませんが、「おかえりなさい」の声が沸き起こっていたそうです。
Photo_4
     
御真影が御影堂の御厨子に安置されるまで、讃歌が歌われていました。
その間、ちょっとフラフラ歩いて周りました。合唱の方には申し訳ありません。
すると、学生時代の友人や、以前真宗会館にお勤めだった方など、久しぶりにいろいろな人と会いました。ご本山にお参りにきたときの醍醐味です。
学生時代の友人とは、卒業以来の再会でした。16年前か。でも、会ってすぐにお互い分かりました。不思議なものです。それだけ変わってないということでしょうか。
    
御真影が御厨子に安置され、ご門首が御厨子の扉を開くと、「おお!!」と声があがったそうです。
その後、お二人のご門徒の感話と、廣瀬杲先生の記念法話「浄土にて待つ」がありました。
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午後4時30分閉式
御影堂のご門徒がすべてお堂を出られてから、阿弥陀堂に残られたご門徒が御影堂に向かい、御影堂に戻られた御真影に会いに行きました。
御修復のなった御影堂に還られた御真影。自然と頭が下がります。きれいになったお堂に、親鸞聖人が戻られたから頭が下がったというのではありません。ここに おしえが、いのちが、念仏が、確かに伝わってきている。その事実の有り難さに、手が合わさり、頭が下がります。
ご本山にお参りに行ってよかった。
   
これから報恩講をお迎えします。御遠忌に向けて、いろいろな事業が開かれます。ただ行事として、事業として、ことを為していくのではなく、ひとつひとつが、おしえを大切にしてきた方々がいるからこそのご縁だということを忘れずに生きたいと思います。 南無阿弥陀仏

2009年10月 2日 (金)

2009年10月のことば

   Dscf2796
   川の向こうの紅葉が
    きれいだったので
     橋を渡って行ってみた

   ふり返ると
    さっきまでいた所の方が
     きれいだった

             星野 富弘
   
隣の芝生は青く見えるものです。今の自分にないものは、きれいに見えて、うらやましく思ったり、欲しくなったりします。でも、いざ手に入れてみると、期待していたほどではないものです。

川の向こうの紅葉がきれいに見えるのは、こちらの世界が息苦しい(生き苦しい?)からでしょう。でも、その息苦しさを作り出しているのは、この私自身かもしれません。
家庭や職場の空気が悪いことを、誰かのせいにしていませんか? そのように思う気持ちが、周りを不快にしているのかもしれません。
家族や仲間に対して不満を抱えているけれど、不満が態度に表われていて、そのことが相手を腹立たせているのかもしれない。
こんな私が川の向こうに行ってしまったら、憧れの世界が、すぐに汚れた世界になってしまうことでしょう。
  
「ふり返ると/さっきまでいた所の方が/きれいだった」…幸せな世界を求めていたけれど、気が付けば今が幸せでしたという『青い鳥』風のいただき方もできますが、でも、そういうことだけではないと思うのです。
そもそも、川の向こうの世界なんて、ないのではないか。あるとしたら、理想郷です。自分で思い描いた世界です。さぞ素晴らしい世界でしょう。
しかし、私が生きる世界は、今生きている世界しかないのです。この世界を、この人生を生きられるのは、この私をおいて他にいないのです。
自分のことを棚に上げて、自分の不都合を他者のせいにする。今に喜びを見出そうとせずに、理想の世界を求める。
そのような気持ちで川の向こうに行ったところで、「さっきまでいた所」のきれいさにも気付けないことでしょう。
そのようなことを考えていたら、茨木のりこさん(1926~2006 詩人)の詩がこころに刺さりました。
   
   
 自分の感受性くらい  茨木 のりこ
   
   ぱさぱさに乾いてゆく心を
   ひとのせいにはするな
   みずから水やりを怠っておいて
   
   気難しくなってきたのを
   友人のせいにはするな
   しなやかさを失ったのはどちらなのか
  
   苛立つのを
   近親のせいにはするな
   なにもかも下手だったのはわたくし
   
   初心消えかかるのを
   暮しのせいにはするな
   そもそもが ひよわな志にすぎなかった
  
   駄目なことの一切を
   時代のせいにはするな
   わずかに光る尊厳の放棄
   
   自分の感受性くらい
   自分で守れ 
   ばかものよ

     
     
「自分の感受性」とは、たいていは「私が持つ感受性」を意味するのでしょうが、「私自身を感じる感受性」という捉え方もできるのではないでしょうか。
ぱさぱさに乾いてゆく心・気難しくなってきたこと・苛立ち・消えかかる初心・駄目なことの一切…すべて私のことです。そのような私を感じるこころを失って、他者のせいにしてしまう。すべてを他者のせいにして、私はどこに行こうというのでしょう。何を求めるのでしょう。対岸の紅葉ですか。「自分の感受性くらい」守れない私が、対岸の紅葉を見て、何を感じることでしょう。
   
星野富弘さん(1946~ )は、中学校の体育教師をされていました。クラブ活動の指導中に頚椎を損傷し、手足の自由を失いました。病院に入院中、口に筆を加えて、文や絵を書き始められます。病室で、キリスト教の洗礼を受けられました。星野さんの詩画展は全国各地で開催されています。現在、詩画やエッセイの創作活動をされています。
星野さんは、体が自由だった頃を思い返して、この詩を書かれたのではないと思います。
   
誰とも代わることのできない私。
私しか歩むことのできないこの人生。
駄目なことの一切を、他者のせいにして生きていた私。
   
自分のことを見失い、他者のせいにして生きていた自分。ある日、そんな自分を感じたのでしょう。その瞬間、「さっきまでいた所」、つまり〝今〟がきれいに輝き出した。
体が治ったわけではない。自分を感じたからといって、他者のせいにする気持ちが無くなったわけではない。状況はなにも変わらないのに、生きる世界が一変する。
紅葉の見え方は、自分の感受性で、どのようにも変わります。
   
     

西蓮寺門前の掲示板に人形を飾っています。10月の人形は、ハロウィンのお化けです。
なぜお寺でハロウィン? などと尋ねないでくださいね。
お店で見かけて、つい買ってしまいました。 
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西蓮寺聞法会
 10月14日(水) 副住職の法話
 11月11日(水) 住職の法話
  時間:午後1時30分~4時頃
   
西蓮寺仏教青年会(白骨の会)
 10月22日(木) 午後5時~8時頃
  西蓮寺にて 今月はフリートークの会です

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