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2009年1月 6日 (火)

袖摺り合うも他生の縁

年が明けてから6日経ちました。
こないだ紅白見てたのに…早いものですね。
お正月には、たくさんの方がお参りにみえました。
  
あるご家族が新年の挨拶にお見えになりました。
「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします」
「おめでとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします」
と、挨拶を交わしてから、山門から別のご家族が入って来られました。
 
すると、そのご家族どうしが挨拶をしています。
「あれ? あのご家族どうしは知り合いだったかなぁ?」と思いながら様子を眺めていました。
そういえば、一緒にいるところを前も見かけたことあったなぁ。
いつだったかなぁ…

で、思い出しました。
昨年のお正月、お寺の駐車場で車と車が接触してしまったご家族でした。
そのご家族どうしが、一年経って再会するなんて、ご縁だなぁと思いながら、両家が挨拶している様子を眺めていました。
双方が笑顔で新年の挨拶をしている姿を見て、よかったなぁと思いました。
 
「袖摺り合うも他生の縁」と言いますね。
「多少」ではありません、「他生」ですよ。
多少の縁で袖が摺り合うという意味ではありません。街を歩いていて、袖がスッと摺り合うのは、昔からの深いつながり(「他生」)のおかげであると教えられています。
何かしらのつながりがあった、出会うべくして出会えたということなのですね。
 
   
 
お正月の話でもうひとつ。
お正月に挨拶に来てくださる方は、だいたい決まっています。
その中に、いつも、「お寺さんはゆっくりおせちも食べてられないでしょ。夜にゆっくり食べてよね」と言って、夕飯のおかずになるものを持ってきてくださる方がいらっしゃいます。
 
毎年正月三が日のうちにおみえになるのに、今年は見えません。
住職と坊守と私(妻は出産に備えて秋田に帰省中)、居間でお茶を飲みながら、「そういえば○○さん来ないね」って、誰からともなく思い出しました。「来ないね」って言い終わる前に、ドアフォンが鳴りました。

ピンポ~ン
 
三人で玄関に出てビックリ、その○○さんでした。
「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。お寺さんはゆっくりおせちも食べてられないでしょ。はい
お心遣いありがとうございます。美味しくちょうだいいたしました
 
その方がお墓に行かれるのを見送ってから、
(私)「ビックリしたねぇ」
(住)「うん」
(私)「誰かさぁ、最近お寺にみえてない人の名前を言ってみたら? 来るかもよ」
(住)「・・・サヤちゃん来ないかなぁ」
 
さすがに、長崎に住む孫(2歳半)は訪ねて来ませんでした。
 
そこで孫の名前を出すなんて…
(私)「住職、落ち着いたら長崎に行っておいでよ。坊守と一緒に」
 
人と人はつながっている。ご縁を感じるお正月でした。
本年もよろしくお願いいたします。

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コメント

どなたかのお話で、「人は6人友達が居れば、それだけで世界中の人々とつながっているのです」というお話を聴いたことがあります。人付き合いが下手かつ苦手で、友達がほとんど居ない私は、その話を聴いて少し安心しました。昨年末から、実に31年ぶりに東京に戻ってまいりました。お寺様も近くなりお墓参りにも伺い易くなりました。これはきっと、もうずっと前から決まっていたことなのかもしれません。ご先祖様がお寺様と私の距離を近くしてくださり、お墓参りや聞法会に伺い易くしてくださったのかもしれません。今年はこれまでにも増してお寺様に伺い、自分を省みる機会を多く持ちたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

追記です。私が「少し安心しました」と書いたのは、友達の数が多いということを羨む必要は必ずしも無いということを、そのお話を伺って思ったからです。「6人」なら、もしかしたらなんとかなるなと思ったからです。友達が大勢居て、毎年の年賀状が私の数十倍以上も来る家内のことをこれまでずっとうらやましいと思ってきましたが、これからは、まず今現在、私の周りにいらっしゃる数少ない方との交わりを大切にしてまいりたいと思います。若住職も、もちろんそのお一人です。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

☆がくさんへ
「人は6人友達が居れば、それだけで世界中の人々とつながっているのです」
ステキな話ですね。
自分の知り合いと、思いがけない人がつながっていたりして、「世間は狭いなぁ」と感じることがありますが、「6人いれば世界とつながっている」のですから、当然の出来事ですよね。
 
プリクラの写真の数を競ってみたり、携帯電話に登録してある人数の多さで安心を得ようとしてみたり、
今の世は、人とのつながりを敬遠しながら、人とのつながりを求める時代のようですね。
矛盾しているようですが、それが人間なのかもしれないなと思います。
 
友人が何人いたとしても、個々と向き合うときは、1対1です。その、個と個として出会うときの時間・空間を大切にしたいなと思います。
 
コメントをありがとうございます。
白骨の場、大事にしていきましょう。

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