いのちをもらって生き続けているんだ
暑い日が続きますね。いかがお過ごしですか。
境内を歩いていると、セミが地中から出てきた穴が所々に開いています。
穴だけでなく、葉を裏返してみると、セミの抜け殻がたくさん見つかります。今日もお寺参りに来た小さな子が、抜け殻をたくさん見つけて、大興奮で持ち帰りました。
写真はアブラゼミの抜け殻ですよね。
ところが、今まで見たことのない抜け殻をいくつか見つけました。
この抜け殻は、なにゼミの抜け殻なのでしょう?
アブラゼミと比べると、こんなに大きさが違います。
なにゼミかご存知の方、いらっしゃいますか?
夜、境内の見回りをしていたら、お墓掃除用に置いてあるタオルにセミがくっついていました。
ほぼ脱皮完了です。きれいな色です。
今朝坊守がつぶやいていました。
「今年のセミ、小さくない?」
そう言われてみると、小さいような。
セミは地中で7年のときを過ごすそうですが、もしかしたら7年待たずに地上に出てきてしまうのかも。あまりの暑さに。セミにおける7年という時間の感覚が狂っているのかもしれません。
蓮光寺様のHPの本多ご住職の文章をお読みいただきたく、書き添えておきます。
この豪雨のなかでアブラゼミが殻から生まれていた。7年も土で静かにこの時を待っていたのであろう。7年前といえば、いわゆる9.11の年だ。その夏にいのちとなったセミが今ここに、成虫になろうとしている。豪雨の中でも、生きようとするアブラゼミ。いのちは生まれたくて生まれてくるのだと思った。
あぶら蝉のとなりの抜け殻はにいにいぜみのものです。夏、いちばんはやくなきはじめる蝉です。
かなり高い音でなくため、近くにいてもどこでないているかわかりにくいせみです。
投稿: s | 2008年8月15日 (金) 12:26
☆sさん はじめまして
「にいにいぜみ」ですか。教えていただきまして、ありがとうございます。
またひとつ寺の生き物に愛着がわきました。
投稿: かつ | 2008年8月15日 (金) 23:06
上の娘が、「せみは7年間も土の中にいて、土から出てくると1週間しか生きていないんだって」と言うので、「そうか、じゃあ今年鳴いているせみはあなたと同い年だね・・・」と話しました。
9.11も、娘がお腹にいる時にテレビの第一報を見ました。大きくなった娘を見ると、ずいぶん前のことのようだけど、あの出来事自体はついこの間のように感じますね。
子供の頃、せみが殻から出てくるところを1度だけ見たことがありますが本当にきれいですよね!
娘たちもその子供たちも、ずっとああいうものを見ることができるような環境であるといいなあと思います。
投稿: はるたまご | 2008年8月16日 (土) 22:51
☆はるたまごさん お久しぶりです
上の娘さんももう7歳ですか。お子さんの成長は早いものですね。
セミをはじめ虫の数々、そして草花…自然から季節の移り変わりを感じられる環境って幸せなことだと思います。
楽しい夏休みをお過ごしください。
投稿: かつ | 2008年8月17日 (日) 16:29