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2008年2月 8日 (金)

正論は人を傷つける

ある女性歌手の、ラジオ番組での不適切発言が波紋を呼んでいます。
発言内容については、まったく化学的根拠のないことで、無責任な発言だと責められても、そのこと自体は仕方ない。
でも、バッシングのあり方にも疑問があります。
テレビ・ラジオ・新聞・雑誌、諸々のメディアで、いろいろな方が発言をしています。さて、そのすべてが適切な発言なのだろうか。誰も不快な思いをしない発言なのだろうか。科学的根拠に基づいた発言なのだろうか。
すべてのメディアがそんな発言の集まりだったら、なんの特色もなくなるんだろうな。複数のメディアが存在する意味はなくなるだろうな。
 
感じたことは、
もし彼女が業界の大御所的存在だったら、ここまで叩かれたのだろうか。
もし彼女がもっと年を重ねていたら、ここまでバッシングを受けただろうか。
もし彼女がそんなに売れていない存在だったら、発言がここまで批判されただろうか。
 
ある程度売れていて、人気者で、人もうらやむ才能(例えば歌唱力とか)を持っていて、それでいてまだ若い。
そういう人がバッシングのターゲットになってしまうのではないだろうか。やっかみみたいなものです。
 
人の批判をする場合に、とても理不尽で、とても卑怯で、とてもこころない批判をしていないだろうか。この一件だけのことを言っているのではなく、私たちの日常において。
 
有名人ゆえの発言に対する責任はあるけれど、バカな発言は私たちも日常しているもの。「ここだけの話」とか、「人には聞かせられないけど」とか言いながら。「ここだけの話」「人には聞かせられないけど」って、わざわざ断らなくてはいけない発言って、本当はするべきでないと思う。
 
自分は姿を見せず、言いたいことは主張する。
たとえそういう人はわずかでも、まるで大勢の意見のように、当然の意見のように、周りも勘違いしてしまう。そちらに流されてしまう。
 
有名になったからって、なにを言っても許されるわけではない。彼女に、そこらへんの勘違いはなかったか。
正義を気取って誰かを叩いても、果たしてそれが正義・正論・許されることなのか。たとえ100%主張が正しかったとしても、その主張が人を傷つけるということを忘れてはいけない。バッシングをする側に、自分は正しいことをしているという勘違いはなかったか。
 
勘違いが、苦しみを生み出している。
私も勘違いをしていないだろうか。

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コメント

先日はお久しぶりにどうもでした。

今回の”35さい・・・”の件は正直少し傷付きました。ARIのまわりには子供が出来ないってナーバスになってる人達がたくさんいます。まぁARIもその一人に入ってしまうのですが・・・。

そういう人がいるって事に気づいた事は彼女にとって一つお勉強になったのではないかと思います。
たたかれなければ彼女はずっとその事に気づかなかったかもしれません。
”お育ち”だなぁって思いました。(差別かな?)
ひどいのはマスコミです。民衆をあおり立てている気がしてなりません。美味しいものを拾っては食い物にしている。でも、それってみんなが望んでいるからやっているのかなぁ・・・。


☆ARIさんへ
「ARIのまわりには子供が出来ないってナーバスになってる人達がたくさんいます」
コメントありがとうございます。今回の文章を書くときに、かなり迷ったのです。自分の想ったことを書くわけだけど、自分が知らないことがたくさんあるような気がして。出産に関することは、結局男性は頭で考えることしか出来ず、想像することはできても、女性の気持ちになれるかと言えばなれないのです。よって、文章を書くことによって、なんにも分かってないものが、分かったふうに書くことによって、また誰かを傷つけてしまうんじゃないかなって。
それと、もうひとつ恐いなと思っていたことは、「女性の気持ちにはなれない」と書きましたが、今回の発言者は女性だったわけです。今回の出来事に限らず、人を傷つける発言って、同類・仲間・同志から発せられることが多々あるなぁということを感じています。

"同類・仲間・同志から発せられることが多々あるなぁということを感じています"

不思議だなぁと思うのは、関係性の出来ている人が発した言葉ならば冗談も通じるのでしょうし、何かしらの言葉で言い返せるけれど、TVやラジオで言った関係性を持たない人が発した言葉は許せなかったりするんだよねぇ・・・。何で?でしょう

でも、結構”子供が出来ない”原因は男性にあったりする事が最近は多いようです。
だから、この件は女性だけが問題ねのではないのだとちょっと心の片隅で思っています。

☆ARIさんへ
はい、女性だけの問題ではないんですよね。でも、男性は自分の体に直接関係がないから、女性だけの問題として距離を置いてしまいます。ひどい話です。
 
メディアは恐い。
メディアに簡単に流される人間は、もっと恐いです。

まあ、メデアに出る彼女も本当の彼女なのかな
仕事ギュウギュウでの失言だと思いますよ。

問われるのは、マスコミの姿勢と
それを、どう分析できるのか
我々自身への
問いかけかもしれませんね。

彼女自身の歌も、少なくとも幾つかは、
人に感動を与えるから、
人気もでたことでしょうしね。

尻馬に乗って、批判するよりも
本質は何か?って愚考してます。

☆タヌキさんへ
批判するなら正々堂々と。
名のらず、陰に隠れて批判するなんて、卑怯です。

「彼女自身の歌も、少なくとも幾つかは、人に感動を与えるから」
彼女の歌で感動した人もいるはずです。でも、ひとつの発言で、感動をいただいた感謝を忘れ、批判・見放しに回るのも、いかがなものかという気がします。
「我々自身への問いかけ」ですね。


 

こんばんは、
かつさん

そうですね。
私自身
言葉に責任を持てるかって事
と、
自分の言葉を持っているかって事
の差だと思います。


批判するなら堂々と
名乗らず、陰に隠れて~

名乗れない程の自分自身への問いかけ
不足なのかもしれないと私は思います。
だから、他者批判で自己存在を確認
してるのかもしれない。

自己への問いかけ
依存流動社会では、森の中かも
しれません。

南無阿弥陀仏、
常に生かされてる命であること
振り返る冷静さへの恩恵を感じます。

☆tanukiさんへ
「他者批判で自己存在を確認
してるのかもしれない」
ゼロから自分を立てるより、
既にある何かを踏み台にしたほうが手っ取り早いですものね。
 
「名乗るほどのものではございません」
謙遜で言えれば格好いいけど、
「名乗れない」
のは情けないなぁ。

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