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2007年10月20日 (土)

言葉を持っているということは、

我々が言葉を持っているという意味は、
人間が関係を保つ存在だということを表わしているのです。
関係を保つところに、人間の存在はあるんだということを表わしているのが、私は言葉の持つ意味だと思うのです。

  (平野 修『生きるということ』東本願寺出版部)
   
   
「話せば分かる」
と言うけれど、嘘だと思う。
話せば話すほどこじれるから。
話せば話すほどエゴが出るから。
話せば話すほど相手の話を聞かないから。
 
「黙ってたら伝わらない」
と言うけれど、話しても伝わらないと思う。
どうせ分かってもらえない。
どうせ聞いた振りをするだけだから。
どうせ最後には自分の意見を押し付けるんだから。
 
「話し合えば分かる」
「黙ってちゃ、分からないよ」 
耳障りの良い ことば だけど、当てにならない表現だと思ってた。
 
でも、私自身が頭から
「話せば話すほど~」
「どうせ~」
なんて思ってちゃぁ、伝わるものの伝わらない。分かってもらえるはずのものも分かってもらえない。
 
言葉があるということは、
「人間が関係を保つ存在だということを表わしている」ということ。
関係を保つための道具として言葉があるのではない。
関係を保つために言葉を使うのではない。
言葉があるということ、その事実が、すでに関係を保っていることの証。
 
「話してもなにも変わらない」とか
「どうせ~」なんて言ってないで、言葉の力をもっと信じるべきなんだな。

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コメント

 最近、心を砕き、言葉を尽くして話をしたのに全く思いを伝えることができず、逆に私の心の存在を否定されて(無視されて)しまうというような経験をしました。親しい(心根が近い)と思っていた相手だけに、どうしてそうなってしまったのかと残念でなりません。
 でも、親しいと思っていたのは私だけ、私のことばに力があると思っていたのもきっと私だけなのですね。
 先月のおことば「自分の思いどおりにしようとしたら孤独になる」を思い出しました。

☆いちさんへ
思いを伝えることは、とても難しいことです。
ということは、相手の思いを受け止めるということも難しいということ。
「どうして伝わらないんだろう?」
「なぜ分かってくれないんだろう?」
「そういうふうに受け取られちゃったか!」
と、思うこともあるけれど、ということは、誰かにそういう思いをさせているのかもしれない。
でも、思いを伝えたいという気持ちは失ってはいけない。伝えようと思わなければ、伝わらないのですから。
思いを伝える難しさの壁にぶつかりながらも、不器用に何度も何度もぶつかり続けている私です。
ブログ、お読みいただいてありがとうございます。これからもよろしくお願いします。


 

 かつさん、そうですね。なぜ?と思うのは自分だけではないのですよね。自分の欲深さを教えられました。。。
 諦めては、終わってしまう。時を経て分かり合えることもあるし、結果を急いではいけないなと思いました。
 ありがとうございました。これからも拝見します。

☆いちさんへ
いちさんにお返事コメントしてから、「伝える」ということについて考えていました。
こんなことを、ふと思いました。
伝える…自分で一生懸命励むこと。
伝わる…相手を想う気持ちを持ち続けること(結果は分かりません)。でも、いつかきっと伝わるのでは。

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