« 新盆法要でお話したこと④ | トップページ | 新盆法要でお話したこと⑥(完) »

2007年7月16日 (月)

新盆法要でお話したこと⑤

新盆法要でお話したこと 「真宗の供養」 
 
亡き子を生き返らせようとするお母さんに、お釈迦さまは、
「亡き人は生き返りませんよ」と、いきなり真実を突きつるのではなく、「私が生き返らせましょう」とおっしゃいます。
聞きようによっては無責任に聞こえるかもしれません。
お釈迦さまは、一人ひとりの状況に応じて教えを説かれました。
このお母さんに出会い、最善の方法で教えを説かれたのです。だからこそ、このお母さんは、真実に出会い、受け止められました。もしお釈迦さまが初めから「亡き人は生き返りませんよ」と言っていたら、そのお母さんは、我が子を生き返らせてくれる誰かを探し続け、いのちの真実に出会えずにいたことでしょう。
 
すぐに答を求める風潮がある現代。法話を聞いて、「分からない」「難しい」「答を聞かせてほしい」と思う人もいるいことでしょう。しかし、答えはないのです。自分で気付く以外に。しかも、答に気付いたからといって、いつまでも納得できるものではありません。
お子さんを亡くされたお母さんも、いのちの真実に気付いたとはいえ、時には子どものいない淋しさに押しつぶされたことでしょう。でも、もし気付いていなかったら押しつぶされきっていたことでしょう。気付きがあったからこそ、押しつぶされても、なにか自分を生かすはたらきに支えられたのです。

大切な人を亡くされた皆さん、どうか哀しみで止まるのではなく、或いは亡き人の安心を願うのではなく、亡き人は私にどんなメッセージを遺してくれたんだろうと、考えてみてください。
答えは出ないかもしれません。しかし、亡き人を縁として、自分が生きる道を考えるようになる。そのことこそが、本当の意味でのご供養ではないでしょうか。
そういうことを考えながら、手を合わせ、「南無阿弥陀仏」とお念仏申してください。

« 新盆法要でお話したこと④ | トップページ | 新盆法要でお話したこと⑥(完) »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 新盆法要でお話したこと④ | トップページ | 新盆法要でお話したこと⑥(完) »

フォト
2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ