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2007年6月11日 (月)

今、いのちがあなたを生きている④

6月2日
「宗祖親鸞聖人750回御遠忌 東京教区お待ち受け大会」
聞き書き
    
(パネルディスカッションより)
親殺しには、子殺しが潜航しています
 
子どもが親を殺す事件。
子どもの凶悪性にのみ、目が行ってしまいます。しかし、子どもが親を殺す背景には、親や周りの大人による子殺しがあります。
今年起きたある事件でも、親を殺した少年は、勉強がよく出来て、親だけでなく地域の人々から期待されていたました。県下一の高校に入学するのですが、その学校には各地から優秀な生徒が入学してきます。今まで一番を取り続けてきた少年ですが、その学校では普通の成績です。今まで一番になることにしか自分の価値を見出せなかった少年は悩み、高校に行かなくなります。
その少年は、「期待通りに生きなくてはいけない」という恐怖を背負っていました。
そして、期待に応えられなくなり、自身の存在価値も見失います。おそらく、親や地域の人々からの見られ方も変わったことでしょう。
子が親を殺す背景には、それより先に子殺しが行われているのです。

(ちょっとつぶやき)
自分勝手な期待が、子を苦しめている。そのことに気付いていない無責任。
 
そういう話を聞くと、「期待してなにが悪い」という人もいる。
期待すること自体は、悪くないでしょう。
でも、期待したなら、どんな状況でも待ってあげること、どんな結果でも受け入れてあげることが、期待するものの責任ではないでしょうか。
期待に応えるべく頑張らない子どもは怠け者、期待に応えられなかった子どもは我が子じゃない、なんて思うのなら、期待なんて最初からしないほうがいい。自分の姿を見ればわかるはず。人の期待に応えることが、どんなに難しいことか。そして、自分にとってどんなに意味のないことか。
 
そういう話を聞くと、「期待しないようにしよう」という人もいる。
期待とは表現しなくても、子どものことを見てますよ・気にしていますよ・大好きですよって、想いを送り続けることを忘れないように。
高価な食器だからって、割ることを恐がって手に持たなかったら、食器にのっている食事も食べられません(お箸を使えばいいとか言わないでね)。
 
そうだ、
パネルディスカッションで伝えたかったことは、期待の仕方についてではなく、親殺しには、子殺しが潜航しているという事実。
実際に子どもを殺してしまっているわけではないけれど、子どもを自分の価値に照らしてしか見られなかったり、子どもを自分の思い通りにしようとすることが、すなわち子どもを殺しているということ。
事件の報道を見て、「恐いわね」「なんて子だろう」「うちは大丈夫」なんて思う人。知らないうちに、子殺しをしてませんか?

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コメント

本日(13日)は聞法会に出席させていただき、ありがとうございました。「他力と自力はイコール。」こういう法話はなかなか聞かせていただけるものではありません。私としては他力と自力とがそのままでイコールなのではなく、他力(絶対無限)が自己否定してくださったから、自力(有限相対)が否定されて、そこに他力・自力不二が成就されるといただいています。他力が自己否定してくださらなかったら、衆生の自力・我執の角は折れるものではないでしょう。

☆やすさん こんばんは
今日はお暑い中、聞法会にご参加くださり、ありがとうございます。

「こういう法話はなかなか聞かせていただけるものではありません」
はい、「他力と自力はイコール」なんて、普通の坊さんは言わないと思います^^ 
そんなこと言うから、異安心なんて言われます。
が、私的には褒め言葉だと思ってます(懲りない人?)。

「私としては他力と自力とがそのままでイコールなのではなく、~」
でも、さすが やすさん、私が言いたかったことが伝わっていて、嬉しいです。

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