つよよわい
4月になり、学校・仕事、新たな一歩を踏み出した皆さん、いかがお過ごしですか? もう慣れましたか?
新たな一歩を踏み出した方に限らないですが、生きているといろいろなことが起こります。いろいろな人がいます。
そこを我慢して、努力して、気にしないで、うまく対処して乗り越えていく人もいます。
そこでつまづいて、挫折して、気持ちが萎えて、どうしようもなくなってしまう人もいます。
どっちが良くて、どっちが悪いという話をしようというのではありません。
物事を乗り越えた人をこころの強い人、挫折してしまう人をこころの弱い人と分類する人がいます。果たしてそうなのでしょうか?
強い弱いって、なにが基準なんでしょうか。
頑張れたら強くて、へばってしまったら弱いのでしょうか。
なぜ「強い弱い」について書こうと思ったのかというと、「自殺する人はこころが弱いからだよね」って面と向かって言われたのです。生きてる者からすれば、そういう見方をする人もいることでしょう。でも、強かったら何があっても生き、弱かったら壁にぶち当たったときに自ら死を選ぶのでしょうか。
仮に「強い弱い」という表現を使わせてもらうと、
強いからこそ、壁にぶつかったときに、こころがポキッって折れてしまうことがあります。
自分の弱さを知るからこそ、どのように対処したらいいのか考え、慎重に物事を乗り越えることもできます。
「自分はこころが強いから」という意識で、「なぜ自殺するんだろう。それはこころが弱いからだ」と言い放ってしまう方、ポキッと折れないようにご注意を。
自殺しない人を強い人というのではない。自分の弱さを知る者を強い人というのではないだろうか。弱さ知るゆえに、どのように生きたらいいか考え、どのように生きたらいいか考えるがゆえに、自分の選んだ道を突き進む。その道の中には、死という道もあるのかもしれない。
確かに、先進国と言われる国の中でも、日本の年間自殺者数は群を抜いています。その理由を探り、対処法を考えなければいけない現実はあります。
でも、こころの強い弱いが問題なのではないのです。もっと言うならば、人間はこころ弱い生き物なのです。それゆえ誰かを必要とし、誰かと一緒に歩み、時には大事な誰かをも傷つけてしまう。
「自殺した人と、してない人の違いはなんだと思いますか? それは、自殺したか しなかったかの違いでしかないんです。強い弱いの問題じゃないんです!!!!」
珍しく喝破してしまったじゃないですか。失礼しました。