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2006年12月14日 (木)

念ずれば花ひらく

坂村真民さんという詩人をご存知ですか?
「念ずれば花ひらく」という詩が有名です。
名前は聞いたことがある、その詩なら知っているという方もけっこういらっしゃるのではないでしょうか。
 
坂村真民さんが12月11日、老衰で亡くなられました(97歳)。
やさしい詩を読んでいると、「あぁ、坂村さんは阿弥陀さんと一緒にいらっしゃるんだなぁ」と感じます。   
  
ちょうど一年前に、坂村さんの詩「念ずれば花ひらく」に出遇わせていただいてました(「ぼうねん」と「しんねん」)。

  苦しいとき 母がいつも口にしていた このことば
  わたしもいつのころからか 唱えるようになっていた
  念ずれば 花開く
  そうして そのたび わたしの花がふしぎと
  ひとつひとつ開いていった
  念ずれば 花開く

  
昨日、吉野 弘さんの詩「生命は」を読みました。

  生命は
  自分自身だけでは完結できないように
  つくられているらしい
  花も
  めしべとおしべが揃っているだけでは
  不充分で
  虫や風が訪れて
  めしべとおしべを仲立ちする

    
花開くためには、念ずるということが始まりなわけですが、
念じただけで、そこに花開くということではない。
めしべとおしべが揃っているだけでは、花は咲かない。虫や風の訪れがあって、初めて花が開くきっかけをいただける。
念ずるこの私は、さまざまな縁が重なり合って今の私がいるんだなぁという“身の事実”を知らされる。
わたしがいるからあなたがいる。あなたがいてくれるおかげで、わたしがわたしでいられる。
私の意志で、私の選びで手を合わせるのではない、念じるのではない。
縁の重なりによって、人との出会いがあって、阿弥陀仏の慈悲の光に包まれているから、手が合わさる。念ずることができる。念じるとは、手が合わさるとは、そういうこと。
その事実に気付き、そういう身を生かされているんだなぁという頷きが、花開くということなのかな。
   
坂村 真民様
阿弥陀仏の慈悲のこころに抱かれて、これからも坂村さんの詩に導かれる人が相続することを念じております。

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コメント

初めてまして。時折ブログを読ませていただいています。
坂村真民さんの詩は10年ほど前、娘の幼稚園の園長先生がよく聞かせてくださっていました。坂村さんが亡くなったことを、ここで知りました。

このところ、詩は心を穏やかにさせてくれるものだと改めて感じています。
ここにきてかつさんの詩からいろんなことを学ばせてもらっています。

☆manatsuさん こんにちは
初めまして。
ブログお読みいただき、ありがとうございます。
素敵な園長先生ですね。
誰の詩・ことばであっても、自分が愛する人の詩・ことばを読み聞かせてくださると、子どもたちにも書き手と読み手の感情が伝わると思います。
読み聞かせを大切にしたいなぁ。

読み聞かせしているわけではありませんが、「みんな聞いて」って感じたことばを折々紹介させていただいています。
これからもブログに遊びに来てください。

こんにちは。
坂村真民さんというお名前は見たことあるようにも思うのですが
詩はまだ読んだことがないようです。

「念ずれば花ひらく」は素敵なおことばですね。
「念ぜられて花ひらく」ということばを私は人に教えていただき
これもまた気にいってます。

☆イモーとさん こんにちは
お久しぶりです^^
「念ぜられて」いるから、「念ず」ることができる。
で、念じてから花ひらくのではなく、その関係こそが、花ひらいた状態なのでしょうね。

イモーとさん、お久しぶりです(^O^)
「念ぜられ」「愛されて」いるから「信じる」ことが出来る。「信心清浄なる者は華開ける」(龍樹)。 何だか色々な人のお言葉をいただき、私が混乱してきました。鶏が先か? 卵が先か?
結局、因果一如でしょう。

☆やすさん こんばんは
人は、何故そんなに花(華)に想いを重ねるのか。
生命の神秘を感じているのかもしれない。

先日、尾道のお寺巡りをしていた時、天寧寺というお寺の門に、坂村真民さんの詩が書かれていてかつさんのブログのことを思い出しました。
 
 闇があるから
 光がある
 苦があるから
 楽がある
 闇を生かせ
 苦を生かせ
    
     坂村真民

なんだか、水戸黄門の主題歌みたいですが・・・(笑)

☆manatsuさん こんばんは
懐かしい文章だったので、自分でも熟読してしまいました。あ~、こんなこと書いてたんだぁって。

じ~んせい 闇があるから光もあるさ~
苦~があるから ら~くがある~
や~みをい~か~せ~
く~をい~か~せ~♪
 
むりやり音に乗っけてしまいました。
真民さんの詩、いいですね。
 


お母様が、坂村真民さんを、念じた、という、主語ー述語なんですよね。

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