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2006年9月 8日 (金)

私が一体何をしたというのでしょう!!

アジャセ王は、なに不自由なく大切に育てられました。
が、アジャセ王が大きくなられてから、ある男が現われます。名をダイバダッタといいます。

ダイバは、お釈迦さまの弟子です。戒律をキチンと守り、お釈迦さまを慕う気持ちは誰にも負けませんでした。それだけに、お釈迦さまの教団を継ぐのは私しかいないと強く思っていました。
お釈迦さまは、そんなダイバのこころはお見通しです。教団を自分に譲るよう懇願するダイバを受け付けません。

いらだったダイバは、アジャセの存在に目をつけます。
アジャセに王位を継がせ、自分はお釈迦さまの教団を継ぎ、よりよい国を作ろうと持ちかけます。
王と王妃に大事に育てられたアジャセは、なぜ今父王を退けて自分が王位に就かねばならないのか納得できません。

そこで、ダイバはアジャセ誕生の秘密をバラしてしまいます。
アジャセは驚き、怒りました。
「みんなで私をだましていたのか!!」

アジャセは王を幽閉し、餓死させようとしました。
イダイケは密かに王にさしいれをし、生き永らえさせていたのですが、それがバレて、イダイケまでも閉じ込められてしまいます。

牢の窓から、お釈迦さまが説法されている耆闍掘山(ギシャクッセン)が見えます。
現状に思い悩み憔悴したイダイケは頭をさげ、こころの底から願います。
「釈尊よ、どうか私のために教えを説いてください。もうこんな世の中はたくさんです。でも、お釈迦様が直々においでくださるのは恐れ多いこと。どうぞお弟子を遣わしてください」
このように願い、イダイケが頭を上げると、イダイケの前には、弟子の目連と阿難を伴ったお釈迦さまが立っていらっしゃいました。
   
   
「お釈迦さまにおいでいただくのは恐れ多いこと」と謙虚なイダイケ。
それなのに、お釈迦さまが現われてくださった。
どれほど感謝されることでしょう…
  
  
「釈尊よ、私が一体何をしたというのでしょう!! どうしてあんな悪い子が生まれてきてしまったのでしょう!! うちの子(アジャセ)をそそのかしたダイバダッタはあなたの弟子であり、しかも親族。あなたがもっとキチンと教育していればこんなことにはならなかったのに!!」

イダイケは、不満の限りをお釈迦さまにぶつけ、なじりました。


※一楽先生のお話の聞き書き、もう少し続きます。が、「王舎城の悲劇」について書かないと先に進まないので、だいぶ省略して書かせていただきました。
このイダイケの姿、他人事に見えますか?

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