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2006年7月17日 (月)

滅亡の背景

お釈迦さまの生まれた国カピラヴァスツを滅ぼそうと企むカーサラ国王がいました。

国を滅ぼす…とても大変なことです。とてもパワーがいることです。
何が王を、お釈迦さまの母国滅亡に駆り立てたのでしょうか。

領土拡大?
いえ、そうではないようです。

お釈迦さまの母国を滅ぼしたカーサラ国王のお母さんは、実はお釈迦さまの母国 カピラヴァスツから嫁いできました。そんな大切な国を、どうして滅ぼしたのでしょうか。

カーサラ国は絶大な武力を背景に栄えていました。
ある時、隣国のカピラヴァスツに、王女を嫁がせるように遣いを出します。
カピラヴァスツの王や家臣たちは、その縁組を快く思いません。武力にものをいわせる国に、王女を嫁がせるわけにはいきません。かといって、断れば武力を盾に出兵してくるのは分かりきっています。
そこでカピラヴァスツの家臣は、国内で美しいと評判の娘をカーサラ国に嫁がせることにします。実は娘は、卑しい身分と蔑まれていました。身分を偽って、カーサラ国に差し出されたのです。

やがて、娘とカーサラ国王との間に王子が生まれます(その王子がカピラヴァスツを滅ぼします)。
王子が8歳のとき、父王は言います。
「お前も王子として、射術を身に付けなくてはいけない。お母さんの生まれた国に行き、射術を習ってきなさい」
王子は、生まれて初めて 母の母国カピラヴァスツに行きます。

ところが、王子は軽蔑の眼で迎えられます。
「卑しい身分の娘から生まれた息子だ!!」
王子は、自分が生まれた経緯を知ることとなります。
このとき、王子はカピラヴァスツを滅ぼすことを誓い、王位を継いでから出兵したわけです。


武力を盾に縁組を迫った国
自国を守るために嘘をついた国
どちらが正しくて、どちらが悪いという話ではありません。
そんなことを論じても、お互いが自己の正当性を主張するだけのことです(現在の、どこかしらの国々と似てます)。

お釈迦さまは今から2500年ほど前の方。
その頃と今と、やっていることに違いはない。
でもこれって、国と国との問題だけではない。
私と誰々と言っても同じこと。

実際に 殺されてしまう(殺してしまう)ほどの争いには発展しなくても、このような争いで神経すり減らしていませんか? かけがえのない いのち を無駄にしていませんか? 滅亡への道を自ら歩んでいる私。

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