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2006年4月 5日 (水)

塵をはらい、垢をのぞく

昨日の掃除の話で、お釈迦さまのお弟子さんのことを思い出しました。
お弟子さんの名前は、周梨槃陀伽(しゅりはんだか)と言います。

周梨槃陀伽はとても物覚えの悪い人でした。自分の名前すら覚えられなかったらしいです。
お兄さんはとても優秀な方で、お釈迦さまの弟子となり、立派に修行をされていました。
周梨槃陀伽はお兄さんの後について、お釈迦さまの弟子になりました。
しかし、物覚えの悪い周梨槃陀伽は、修行もできません。
そのうち、支えてくれていたお兄さんから、「お前がここにいては、みんなに迷惑をかけてしまう。家に帰って、両親の面倒を見てくれないか」と言われてしまいます。
みんなに迷惑をかけているのは分かっている。だけど、大好きなお釈迦さまや兄から離れたくはない。
そんな想いを、周梨槃陀伽はお釈迦さまに泣きながら話します。

お釈迦さまは言います。
「物覚えが悪いからといって、お前は愚かな者ではない。自分の弱い面を知っている者こそ、本当の智者である。
周梨槃陀伽よ、ここに一本のホウキがある。『塵をはらい、垢をのぞく』と言いながら、掃除を続けなさい。
お前はここから去る必要はない」

周梨槃陀伽はお釈迦さまに言われたとおり、掃除を始めます。
「ちりを…、なんだっけ?」

掃除をする周梨槃陀伽の姿を見て、口の悪いお弟子さんは言います。
「お釈迦さまは周梨槃陀伽を追い出すわけにもいかないから、掃除をすることで そばに置いてあげようとしたのだろう。お釈迦さまは優しい方だなぁ」

周梨槃陀伽はお釈迦さまに言われたとおり、掃除を続けます。
「ちりをはらい… ちりをはらい…」

来る日も来る日も掃除を続ける周梨槃陀伽の姿は、ほかのお弟子さんたちに輝いて映りはじめました。

掃除を続けるうちに、周梨槃陀伽は ふと あることを想いました。
「毎日これだけキレイに掃除をしているのに、塵や汚れはいつまでも無くならないなぁ。きれいにしてもきれいにしても、次から次へと塵が出てくる。
なんだか、私の欲の心に似ているなぁ。修行してキレイな心になったつもりでも、いつまでも欲の心は噴き出してくる。それは、私が愚か者で、修行が足りないからだと思っていたけれど、そうではないのではないか。欲の心や煩悩というのは、この塵のように、いつまでもいつまでも出続けるものなのではないだろうか。
そういう人間の本質に気付かせるために、お釈迦さまは私に掃除をさせたのではないだろうか。
塵をはらい、垢をのぞく。塵をはらい、垢をのぞく」

物覚えが悪く、馬鹿にされ続けてきた周梨槃陀伽ですが、お釈迦さまの教えをうけ、人間の本当の姿を自ら感じ取りました。
もう誰も周梨槃陀伽を馬鹿にしたりしませんでした。
 
  
掃き掃除をしていると、周梨槃陀伽の姿を思い起こします。
   
      
(おまけのエピソード)    
周梨槃陀伽が亡くなられて埋葬された土から、ある植物が生えてきました。なんだと思いますか?
ミョウガです。
ミョウガは漢字で「茗荷」と書きます。
「名(前)、何?」に、植物を表わす草冠をつけて、「茗荷」。
だから「茗荷を食べ過ぎると物忘れがひどくなる」なんてことが言われるんですね^^

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コメント

チューラパンタカの話が書かれていたので立寄りました。チューラパンタカの話は、知恵と勇気を与えてくれている気がします。

ボクもチューラパンタカも書いてみたので、ぜひお立ちより下さい。
http://blogs.yahoo.co.jp/mctosan/33264918.html

☆mctosanさん はじめまして
チューラパンタカの話は私も大好きなんです。
ブログ拝見いたしました。ものすごく詳しくて、それに読みやすいですね。
「知恵と勇気」をもらった、そんな想いを感じさせていただきました。

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