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2005年8月28日 (日)

独生 独死 独去 独来

独生 独死 独去 独来 (どくしょう どくし どっこ どくらい)」
                (『大無量寿経』)
「人間は、生まれてくるのも独り(ひとり)、死ぬのも独り」


みんな仲良く・共生(共に生きる)・人は一人では生きてはいけない・いのちはつながっている・いのちを大切に、等々
そんなメッセージをよく耳にします。たしかにそうなんだけど、それだけじゃ何かが足りないような気がしていました。

誰とでも仲良くなんかできない。俺は自分の力で生きてきた。こんないのちなんて…。
そういう想いを抱く人もいることでしょう。

他者を軽く見て、自分勝手な“自由”を主張して 個を誇る。そんな世の中だから、先のようなメッセージが咲き乱れる。けれどもすぐに色褪せ、枯れてしまう。
ことばが色褪せ、枯れてしまうのは、こころが色褪せ、枯れているから。

みんなで生きている、ひとりで生きていないのは事実だけど、「みんなで」ということに目が向きすぎている。
「ひとり」が語られるのは、私個人を正当化する場合のみ。個の尊重をいいことに、わがまま放題。

「独生 独死 独去 独来」ということばで言い表されている「独り」って、個々のことでもあり、みんなのことでもある。
独りのことでありながら、みんなのこと。矛盾しているようで、矛盾していない。

天上天下唯我独尊」ということばもあります。
「天にも地にも、ただ我ひとりにして尊し」とお釈迦さまは言いました。
傲慢に聞こえますか? 
お釈迦さまが、私のみ尊いと言ったのではありません。
「生きとし生けるものみんなが、誰とも代わることのできない、ただひとつの尊いいのちを生きている」ということです。
この ことばも、独りのことでありながら、みんなのことです。

このような「独り」の意識こそが、共に生きるということを意識させ、他を求めるこころを生じさせるのだと思います。

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