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2005年7月 8日 (金)

はすとにわとり

    はすとにわとり  金子みすゞ

  どろのなかから はすがさく。
  それをするのは はすじゃない。

  たまごのなかから とりが出る。
  それをするのは とりじゃない。

  それにわたしは 気がついた。
  それもわたしの せいじゃない。

日々の生活。なんでも自分が思い立ってやっているような気でいる。
でも、自分が自分がという気でいるけれど、なにひとつ自分では成していない。
大きなはたらきの中を、生かされている私。

  くらしのなかから はながさく。
  それをするのは わたしじゃない。


金子みすゞさんの詩をもうひとつ

  わたしが両手をひろげても
  お空はちっともとべないが、
  とべる小鳥はわたしのように、
  地べたをはやくは走れない。

  わたしがからだをゆすっても、
  きれいな音はでないけど、
  あの鳴るすずはわたしのように
  たくさんなうたは知らないよ。

  すずと、小鳥と、それからわたし、
  みんなちがって、みんないい。 

 
「みんなちがって、みんないい」
ここに共感できるから、この詩を好きな人が多いんじゃないかな。
だから、
「もともと特別なオンリーワン♪」って歌(SMAP「世界に一つだけの花」)も流行ったんだと思う。

「みんなちがって、みんないい」
このことばにどれだけの人が「うんうん」って頷いただろう。
でも、それなのに、みんなと違うのは安心できない。みんなと同じでなければ落ちつかない。

それはね、大きなはたらきの中を生かされている感覚が無いから。

  どろのなかから はすがさく。
  それをするのは はすじゃない。

  たまごのなかから とりが出る。
  それをするのは とりじゃない。

  それにわたしは 気がついた。
  それもわたしの せいじゃない。

みんな同じはたらきの中を生かされている。
その感覚があって初めて「みんなちがって、みんないい」ってところに落ち着ける。
ちがいを認め合いながら、生きていける。

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コメント

かつさん、全部にコメントしちゃってごめんなさい。
語らずにはいられない~(なんちゃって 笑)

うん。うん。と頷くばかりです。
と言うか、深いです。みすゞさんも、かつさんも。

生かされている感覚。
これはもう、気づくか気づかないかにかかっていますね。
気づくことができると、全てのことに感謝したくなります。
「みんながちがって、みんないい」こともすぅっと入ってきます。

でも、
>それにわたしは 気がついた。
>それもわたしの せいじゃない。
こればかりは、私は、自分の傲慢さのせいか、
気づいた自分がすごいとか思ってしまう未熟者です^^;

そんなふうに捉えられるみすゞさんにとても憧れます。
そして、「生かされていること」と「みんなちがっていい」ということが、
つながっているのだと教えて下さったかつさんに感謝です。
ありがとうございます。

☆りるさん♪
どんどん語りましょう。

「はすとにわとり」を読んだ時、琴線に触れました。
ということは、私も傲慢だったんですよ。
「俺、すごいこと気付いちゃった♪」って喜んじゃう人でしたから。

感謝されると照れますね。
だって、「はすとにわとり」と「私と小鳥と鈴と」が結びついたのは、
りるさんのおかげですから^^
こちらこそ、ありがとうございます。

やっぱり、結びついた瞬間は「俺、すごいこと気付いちゃった♪」って
喜んじゃいました。
今もなお傲慢です^^;

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