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2005年7月28日 (木)

傲慢

どうか僕を幸福にしようとしないで下さい。それは僕に任せてください。
                                  アンドレ・レニエ

「あなたのためを思って…」
そう言われてしまうと、私は何も言えなくなってしまう。
その気持ちに偽りは無いのだろうけれど、
哀れみの目線が私を刺し、
自分が正しいと言わんばかりの主張が私にのしかかる。
あなたの言い分が正しいとか間違っているとか言いたいのではない。
気にかけてくれているのはよく分かるし、とてもうれしい。
そういう人がいてくれるだけで、充分なのです。
どうか私を幸福にしようとしないでください。それは、私の仕事ですから。


片腕では生きていけないと考えた青年にたいして、
人間は片腕だけでも生きていけると説教するのはやさしい。
しかし、それで生きていけないと主張した青年の
             心の動きを理解することはできるのか。
わからなければ、われわれは沈黙すべきである。
普遍的と見なされているような知恵をもって、
他者の行動を判断することは傲慢だ。

                           リチャード・ブローティガン

「あなたのためを思って…」
気付かないうちに、そういう気持ちを押し付けていた。
その想いに偽りはないけれど、
優しさがあなたを傷つけ、
普遍的な良識と思い込んでいた浅知恵であなたを苦しめていた。
分からぬことは、自分の経験談でごまかしていた。
励ますことによって、自分が満足しているだけだった。
自分が正しいことをしているという傲慢を生きていた。
あなたの人生の舵取りは、あなたにしかできないのに。

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コメント

何も言わず「そうか、そうか。」と聞いてもらえることが
一番心強いと感じることってありますね。
いてくれる、そのことだけで救われる感じ。

私も反省だなあ。いろんなところで、
自分だけの理想を相手に押しつけていたような気がしています。

それが本当の傲慢かもしれませんね。

☆りるさん こんばんは
相手が話している途中で、つい口をはさんでしまいますが、
相手が話している その奥に、本当にしゃべりたいこと、
聞いて欲しいことがあるんですって。
話の核に至るまで、もうちょっと自分を抑えて抑えて。
日々反省。

初めてコメント書かせてもらいます。
先日母親と口喧嘩をしてしまいまして、友人とかでであれば落ち着いて話せたものの、親であると口うるさいなーと思い、ついカッとなって余計な事まで言ってしまい、後で自己嫌悪・・
とかありませんか?
「あなた達のためを思って…(正確には孫の為?)」
親から見れば自分はいつまでも子供、心配なのは分かりますが・・・

☆teruさん はじめまして
コメントありがとうございます

自己嫌悪…私もあります。
関係が近ければ近いほど言い過ぎてしまうもの。
言われていることが的を射てれば射てるほど腹が立ってしまうもの。
素直になれない私です。

私のためを思ってというのは、分かっているんですけどねぇ^^;


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