規格外
友人から電話がかかってきて、
友人「実家からメロンが送られてきてさ。食べにおいでよ。
売り物にしない規格外のだけどね」
私 「へぇ〜。規格外って?」
友人「網目がきれいに入ってなかったり、
大きすぎたり、小さすぎたりしたやつ」
私 「ふ〜ん。そんなことぐらいで省かれるんだ」
友人「そうだねぇ・・・」
メロンに限らず、スーパーに並んでいる果物・野菜はきれいに形がそろっています。当然、形が良い物を選りすぐっているわけです。
形がそろっているほうが箱詰めしやすいという物理的事情はあるけれど、やはり消費者の要求ですよね。見た目イビツなものより、きれいなものを欲しがる。そっちの方が美味しく思えるのかな。味は違わないのにね。
いいものを求める。そろったものを求める。
果物・野菜に限った話じゃない。人間相手にもそういうことを求めている。
自分の求めるものでない場合、つまはじきにしてしまう、認めない、自分の理想に近づけようとする。
選ぶ私がいるということは、選ばれる私がいるということ。
だから、少しでもよく見せたがる。他者とズレることを恐れてしまう。必要以上に周りの人を気にして、必要の無い労力を使っている。
メロンはそんな気遣いや労力は使わないよなぁ。スーパーで売られるために、規格外にならないために、見栄えをよくしようなんて。
見栄えが悪くても、美味しいものもある。
見栄えはいいけど、味が悪いものだってあるし、中身が腐ってる場合もある。
あっ、メロンのことですよ。