« ことばのひびき | トップページ | 星になれたら »

2005年5月24日 (火)

談合

「談合」という ことば がニュースを賑わせています。悪い意味として。

歴史上「談合」を勧めた人物がいます。
本願寺第8代 蓮如上人です。
一 前前住上人、御法談已後仰せられ候う。四五人の御兄弟へ仰せられ候う。「四五人の衆、寄り合い談合せよ。必ず、五人は五人ながら、意巧にきく物なり。能く能く(よくよく)談合すべき」の由、仰せられ候う。
「蓮如上人御一代聞書」(120)

蓮如上人は、ご法話の後、寄り合い、談合することを勧められました。
5人いれば5人がそれぞれ、自分の心に合わせて、自分勝手に聞いてしまうものです。教えを聞いた後、よくよく話し合いなさいとおっしゃられました。

お気付きだと思いますが、蓮如上人が勧める「談合」と、今使われている「談合」はまったく違います。

蓮如上人が勧める「談合」は、人の話を聞き、違う見方・考え方があることを知れということだと思います。
訳本によっては、「自分の間違いを正す為」という書き方をしたものもありますが、何が間違いで何が正しいかは分かりません。でも、違う意見を聞くことによって、思いもしなかった考え方を教えてもらえることはたくさんあります。当然、頷けない考え方もあります。でも蓮如上人はよくよく談合しろと言います。答を見い出せということではなく、たとえ頷けない考え方をする人とでも、話し合いをするということが大事だよと教えてくださっているのだと思います。
なにかひとつの答を導き出すために「談合」せよと言われたのではなく、たとえ考え方はバラバラのままでも、「談合」するという行為自体を大切にされたのだと思います。

今の世の「談合」は、関わる人間がおいしい思いをするために話し合って、「まぁこれぐらいで」って感じの一応の答を作ることを言います。そういうのは「談合」とは言わないんですけどね。

« ことばのひびき | トップページ | 星になれたら »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ことばのひびき | トップページ | 星になれたら »

フォト
2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ