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2005年4月13日 (水)

生きとし生けるもの いづれか歌をよまざりける

花に鳴く鶯 水に住むかはづの声を聞けば 
 生きとし生けるもの いづれか歌をよまざりける

                      紀貫之(『古今和歌集』より)

漠然と「生きとし生けるもの」って表現でいいんだっけ?と疑問に思い、調べていたら、この一文に出会いました。
ウグイスやカエルの鳴き声を聞いていると、この世に生きるもので、歌を詠まないものなどいるだろうか(う〜ん、もっと文学的に訳したいのだけど…)。
「鳴かない生き物だっている」とか「人間は鳴かない」なんて無粋なことは言いっこなしですよ。

先日、“生きている”ってどういうことだろうねと友人と話していたら、「ちゃんと笑って、ちゃんと泣くってことじゃねぇかなぁ」と教えられました。
「喜怒哀楽」という感情を持っているのに、それをちゃんと出せないでいる、歌えないでいるのが今の私なのかもしれない。

以前、「なぜ人を殺してはいけないのか?」という質問がテレビの公開討論番組でされた時、「なぜそんな質問をするのか?(怒)」という方向に話の力点が行ってしまい、直接には応えてなかったということがあったと聞いています。
(私、その番組を見てないのですが、人のいのちについて考える時に、度々この番組のことは取り上げられます。皆さんはどう思いますか?)
考えるまでもないことだと思う人もいるでしょう。馬鹿馬鹿しいと思う人もいるでしょう。「なぜか?」と一生懸命に考える人もいるでしょう。

「なぜ人を殺してはいけないの?」
「歌を詠まない人間はいないからだよ」という応えも考えられるなぁと思いました。

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